【材料はたったの2つだけ!】風邪予防&ダイエットに!【かりんの蜂蜜漬け】を作ってみよう!

【材料はたったの2つだけ!】風邪予防&ダイエットに!【かりんの蜂蜜漬け】を作ってみよう!

「かりん」と言えばのど飴のイメージが強いですね。ところで、みなさんは「かりん」の実を食べたことありますか?そういえば食べたことがない…。なんて方も多いでしょう。そこで今回は、意外に知らない「かりん」の基礎知識や風邪の予防におすすめ【かりんの蜂蜜漬け】の簡単な作り方を管理栄養士がご紹介します。

「かりん」の基礎知識

古くから知られている「かりん」の薬効

「かりん」の歴史は古く、中国では2000年以上前から薬として用いられていたそうです。中国最古の生薬の教科書「本草綱目」には「かりんには、咳止め、利尿作用、鎮痛作用がある」との記載があります。日本には平安時代に伝わり、江戸時代になると「かりん」の紅葉の美しさに魅せられて公園や家庭の庭に植えられるようになったことから、日本人にも身近なものとなりました。

昔はかりん酒が大ブームだった!?

今から40年ほど前に、テレビやマスメディアからの情報で『かりんをリカーに漬けこんだ「かりん酒」が咳をとめる!』ということが話題になり「かりん酒」ブームが起こったようです。

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「かりん」はそのまま食べられないってホント?

公園や庭で見かける甘酸っぱい香りが特徴的な「かりん」の実。洋ナシのような姿についつい齧り付きたくなりますが、固くて歯が立たないですよね…。しかも、そのまま食べると口には渋さと酸味が広がってしまいます。

かりんの実が固い理由は、「かりん」には石細胞(さきさいぼう)が多いからです。この石細胞は梅のタネにも多く含まれているため、木のように石のように固いのです。また、かりんの渋みと酸味には、ここに薬効の秘密が隠されているのです。

「かりん」の栄養成分は?

ダイエットにもおすすめ

成分表に記載されている栄養成分で注目すべきは「水溶性食物繊維」と「カリウム」です。「水溶性食物繊維」の含有量は、果物(ドライフルーツを除く)の中ではトップクラス。「カリウム」はアボカド、メロンに次ぐ含有量です。

「水溶性食物繊維」は食べ物が腸の中を通るスピードを緩やかにするため、糖の吸収も緩やかにします。また、便の水分を増やして便秘を予防する働きや、腸の中の善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。
「カリウム」は体の水分を調節します。塩分を摂り過ぎるとカラダがむくみますが、カリウムは余分な水分を排出する働きがあるためむくみを防ぎます。

渋みや酸味に薬効あり!

かりんの渋みのもとは、「ポリフェノール」です。かりんに含まれるベンズアルデヒドやタンニン、サポニンなどはまとめて、「かりんポリフェノール」と呼ばれています。この「かりんポリフェノール」が、ウイルス増殖抑制作用などをもつことが、研究により報告されています。

また、「かりん」の酸味であるクエン酸やリンゴ酸は、日常生活や運動後の疲労を軽減することが多くの研究で明らかとなっているのです。

どうやって食べればいいの?

嬉しい栄養や薬効があるのに、生食できないかりん。どうすれば食べられるのでしょう?

リカーに漬け込む「かりん酒」や、加熱した「ジャム」や「砂糖漬け」にすると美味しく食べることができます。なかでも、管理栄養士イチオシな食べ方が風邪の予防やダイエットにおすすめの「かりんの蜂蜜漬け」です!今回は、簡単なかりんの蜂蜜漬けレシピをご紹介します。

材料はたった2つ!【かりんの蜂蜜漬け】

<材料>
・かりん2個
・蜂蜜(かりんが浸かる位)600g~1kg

<作り方>
1.かりんはよく洗い水分をふき取る。
2.蜂蜜が固まっていたら、湯せんで液体になるまで温めておく。
3.かりんは縦に4つ切り。その後、薄くスライスする。(皮も種もそのまま使いましょう)
4.煮沸消毒した広口瓶にスライスしたかりんを入れる。
5.かりんがひたひたに浸かる位に蜂蜜を加える。(この時、蜂蜜は熱くても大丈夫です)
6.ビンの蓋をきっちり締めます。時々瓶を上下してかりんの浮き上がりを防ぎます。常温で3週間〜1ヶ月おきます。
7.最後にかりんを取り出してできあがり。

清潔なスプーンでかりん蜂蜜をすくって、お湯で溶かしながら飲むと、湯気の保湿効果も、かりんの香りも楽しめます。また、温かい部屋でかりん蜂蜜を水で溶かして氷を入れて飲むと、喉ごしの良さを満喫できますよ。

かりん×蜂蜜 ダブル効果がスゴイ!

蜂蜜に漬け込むことで、水に溶ける「水溶性食物繊維」と「カリウム」が抽出できます。また、ゆっくり時間をかけながらかりんをやわらかくしていくため、細胞壁が壊れ、細胞壁の中に入っていた「かりんポリフェノール」を抽出できます。

さらには、蜂蜜にも殺菌・消毒作用があり、風邪の予防や喉の調子を整える働きがあるほか、蜂蜜に含まれるオリゴ糖が大腸の中で善玉菌を増やして、腸内環境を整えてくれますよ。

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まとめ

今が旬の「かりん」はいかがでしたか?甘酸っぱい香りと、秋の深まりとともに、蜂蜜の色も深まってゆく変化に、きっと癒されることでしょう。風邪予防にも腸内環境を整えるためにも【かりんの蜂蜜漬け】はおすすめです。ぜひ試してみてくださいね♪

※乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児にははちみつを与えないようにしてください。

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