花粉症は要注意!花粉症と果物・野菜の関係
果物や野菜を食べた後、のどがイガイガしたり、唇が腫れる人は果物・野菜アレルギーかもしれません。その原因は、意外にも花粉症にある可能性が!
2015年03月23日
果物や野菜を食べると、のどがイガイガ…
最近増えている「OAS」かもしれない!?
OASとは、「口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome)」のこと。果物や野菜を食べるとのどがイガイガしたり、唇がチクチクしたり腫れるといった口腔アレルギー症状のことです。 大人で花粉症を持つ人に多くみられます。花粉アレルギーの症状が出るようになった後、特定の果物や野菜を食べると口腔アレルギー症状が現れます。 アレルギーの原因である花粉とたんぱく質の構造が似ている野菜や果物に反応してしまうためです。果物や野菜のたんぱく質は食道を通過すると、消化酵素によって分解されます。すると構造が変わるため、口の中だけに症状が出るというわけです。
花粉とたんぱく質の構造が似ているのは??
報告されている花粉と果物・野菜の関係はこれだ!!
アレルギーの原因となる花粉と、たんぱく質の構造が似ている果物・野菜は、以下のものが報告されています。花粉症の方は、ぜひ該当の野菜・果物をチェックしてみてください。 「カバノキ科 シラカバ」 (バラ科)りんご、桃、さくらんぼ、洋ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、梅、ビワ、アーモンド (セリ科)セロリ、人参、フェンネル、クミン、コリアンダー (ナス科)ジャガイモ、トマト (マタタビ科)キウイフルーツ (クルミ科)クルミ (その他)ヘーゼルナッツ、ココナッツ、ブラジルナッツ、ピーナッツ 「キク科 ブタクサ」 (ウリ科)メロン、スイカ、キュウリ、ズッキーニ (バショウ科)バナナ (バラ科)リンゴ 「キク科 ヨモギ」 (セリ科)セロリ、人参、フェンネル、クミン、コリアンダー (ウリ科)メロン 「イネ科 カモガヤなど」 (ナス科)ジャガイモ、トマト (ウリ科)メロン、スイカ (ミカン科)みかん 「スギ科 スギ」 (ナス科)トマト 文献:EggerM.et.:Allergy61:461-476,2006
果物・野菜のアレルギー検査を
検査の方法は?
果物・野菜のアレルギー検査は、皮膚プリックテストを行います。検査用の針で果物や野菜を刺した後にそのまま皮膚にさして反応を見る検査です。 また、最近急増しているといわれるOAS(口腔アレルギー症候群)に、豆乳アレルギーがあります。血液検査では大豆に反応しない人でも、豆乳を飲むとのどがイガイガするような症状になる場合があります。カバノキアレルギーの場合に、豆乳に反応すると報告されています。
どんなことに注意すればよいの?
症状が出てしまい、大好きだった果物が食べられなくなったという場合、生で摂取すると症状が出てしまっても、加熱をしたり、缶詰めや加熱殺菌されたジュースなどには反応しないこともあります。 また、花粉が影響していない果物アレルギーの場合は、アナフィラキーなど重いアレルギー症以上をきたす場合もありますので、お医者様での検査・受診をおすすめします。
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著者
水谷 俊江(管理栄養士)
南米、北米で10年間生活した中で、改めて日本人の食文化の偉大さを感じました。美容クリニックでのダイエット指導、特定保健指導での相談業務に携わり、現在では「食」をテーマにしたコラムを執筆しております。世界の食文化と同じように、お一人お一人のお食事の環境や歴史は異なります。今の生活の中で無理なく太る習慣が改善できる方法をオートクチュールで提供いたします。