【富山のご当地かぼちゃ】濃厚な甘さ!五箇山ぼべら

【富山のご当地かぼちゃ】濃厚な甘さ!五箇山ぼべら

富山県五箇山地域のご当地かぼちゃ「五箇山ぼべら」。ラグビーボールのような細長い形をした、濃い緑色かぼちゃです。今回はそんな五箇山ぼべらについて紹介します。

五箇山(ごかやま)ぼべらとは

五箇山(ごかやま)ってどんなところ?

五箇山は、富山県南西部の南砺市(なんとし)の地域です。1995年、合掌造り集落が世界遺産に登録されており、豊かな自然と歴史文化をもつ魅力的な場所です。

ぼべらって何?

「五箇山ぼべら」と聞いて、「ぼべらとは?」と疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。
五箇山地域では昔からかぼちゃのことを「ぼべら」と呼んでいました。由来はポルトガル語「アボーボラ(かぼちゃの意味)」ではないかという説があります。

もしその説が正しいとしても、富山県山間部にある五箇山にいつ誰がどうやって伝えたのか謎に満ちており、深い歴史と文化がある五箇山の神秘的なエピソードの1つです。

五箇山ぼべらの特徴

五箇山ぼべらは、ユーモラスなラグビーボール型のかぼちゃです。焼いて熱を加えたり、天ぷらにすることで、ねっとりとした濃厚な甘みが増します。

焼くと甘みが出ることから、素材の味を生かした焼きぼべらや、スープにしても美味しくいただけます。

ブランド化を目指して

伝統野菜として脚光を浴びる

今から十数年前、富山県全域で伝統野菜を発掘するプロジェクトが行われました。そのプロジェクトで選定された野菜の1つが、五箇山ぼべらでした。
現在は県の指導のもと、ブランド化が進められています。

合掌造りの古茅を使用した、伝統農法

五箇山地域には、合掌造りの屋根に使用した古茅を活用する伝統農法があります。古茅を堆肥にできるだけでなく、地表を覆うことで保温材としても活用できるのです。
また古茅には雑草を生えにくくする作用があり、農薬使用量を抑えられます。

五箇山ぼべらは、こうした伝統農法で栽培されているのです。

気候が味に深みを出す

五箇山は山間部に位置するため、朝夕の寒暖差が激しいです。また冬は特に寒く、降水・降雪量が多いため、気温の年較差が生じます。
こうした地域特有の環境が、五箇山ぼべらの深みのある味と、栄養価に繋がっているとされています。

多彩なメニューが生まれている!

五箇山ぼべらのブランド化を目指して、コロッケやパイ、クッキー、アイスなど、新メニューがどんどん誕生しています。
今後もおいしいメニューが出てきそうで、楽しみですね。

まとめ

食べてみたい!五箇山ぼべら

合掌造りの世界遺産が有名な、富山県五箇山の伝統野菜「五箇山ぼべら」について紹介しました。見かけたらぜひ一度、口にしてみてくださいね。


【参考文献】
・富山県農林水産部農村復興課 5.6ページ
https://www.pref.toyama.jp/documents/14064/furusato39.pdf(閲覧日2021年12月10日)

・一般社団法人 日本伝統野菜推進協会「日本の伝統野菜-16.富山県」
https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%ef%bc%8d16-%e5%af%8c%e5%b1%b1%e7%9c%8c/(閲覧日2021年12月10日)

・中日新聞「五箇山ぼべら 甘いよ 伝統のカボチャ、集荷始まる」
https://www.chunichi.co.jp/article/115816(閲覧日2021年12月10日)

・北陸農政局「今月の園芸特産作物:8月 かぼちゃ」
https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/engei/tokusan201908.html(閲覧日2021年12月10日)

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