最も完全に近い栄養食品といわれるほど、栄養素がきゅっと詰まっている卵。毎日の食事に取り入れて、美肌や健康維持に役立てましょう。身近な卵の以外に知らなかったことやおいしく食べて効果がアップする食べ合わせをご紹介します。
たまごに含まれる栄養素って？
たまごには人間の体内で作れない8種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれています。運動をしている人にはおなじみのアミノ酸は、たんぱく質を構成する栄養素ですが、エネルギー源としても働き、疲労回復や内臓の働きの活性化を助けます。たまごは消化吸収がよく、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれていることも肉や魚、大豆などと比べても優れた特徴の1つです。最近では脂質の機能性効果が知られるようになりました。
コリン
私たちの身体の細胞ひとつひとつに含まれるリン脂質の中でも重要な成分がコリンです。学習・記憶に深く関わる神経伝達物質を作り、脳の働きを高めます。卵黄に含まれるコリンは、食品中、一番脳内に吸収されやすいという利点が知られています。コリンはビタミンB12と組み合わせると認知症の改善に効果が表れることが明らかになってきましたが、卵にはビタミンB12も豊富なので、おすすめの食材といえます。
レシチン
卵黄に含まれるレシチンもリン脂質の1つです。神経伝達物質のアセチルコリンの主成分で、卵黄に含まれるレシチンには脳に届きやすい性質があります。コレステロールを胆汁中に排出する働きを手助けし、LDLコレステロールの体内での蓄積を抑え、LDLコレステロール値を低下させるなど脂質代謝に深くかかわっているので、内臓脂肪を溜めこんでいるかくれ肥満の方の改善に効果が期待できます。
コレステロール
コレステロールは、ホルモンなどの材料になる私たちの身体に欠かせない成分だということが知られるようになってきました。しかし、摂りすぎや、飽和脂肪酸との組み合わせはLDLコレステロール値を上げますから摂りすぎないように注意しましょう。
ダイエットや美肌の維持にも役立つ優れもの！
肌荒れしやすい人の角質層はアミノ酸が不足がちです。うるおいと弾力のある肌を作るのがコラーゲンやヒアルロン酸ですが、その主原料はプロリンなどもアミノ酸の一つです。皮膚が乾燥してバリア機能が落ちるのは角質細胞間脂質（セラミド）が減少することが原因です。肌は内臓の鏡といわれるように、内臓機能を高めることが、健康的な肌を維持することにもつながります。手軽なたんぱく質食材のたまごと野菜を毎日の食事に取り入れて、細胞膜を若々しく保ってみませんか。
お肌トラブルにも！
肌細胞にダメージを与える活性酸素を除去して、美肌効果を高めるカラフル野菜に含まれるビタミンACEはたまごの栄養効果を高めます。
・ビタミンAは肌の潤いを保ち、刺激へのバリア機能を高めます。
・ビタミンCは体内でのコラーゲンの合成を助けます。
・ビタミンEは女性ホルモンの分泌を助けたり、血行を良くして、肌を活性化します。
野菜にはたまごに含まれない食物繊維が豊富なので、腸内環境を整えて肌のトラブルを防ぎます。たまご料理には、ビタミンEが多く含まれるオリーブオイルを使ったり、カラフルなパプリカを加えたりと工夫してください。
朝ご飯にたまごは、やはりおすすめ！
たまご料理は消化吸収が良いので、まだ目覚めていない消化器官をやさしく目覚めさせる朝食にぴったりなメニューです。
良質なたんぱく質は、体温を上げそれを維持すらために必要です。朝食でしっかり良質なたんぱく質を摂ることで、脳が目ざめ、1日の活動が始まります。朝食を摂ると、長時間の空腹が改善され、昼食後の急激な血糖値の上昇が抑えられ、眠くなることも少なくなる利点もあります。
おすすめメニュー
・卵かけご飯（TKG）にパプリカを炒めてトッピング
・けんちんうどんに温泉卵
・せん切り野菜と落としたまごのスープ
・オリーブオイルで揚げたフライドエッグのサラダ
まとめ
健康で美しく、疲れにくい身体をめざす女性に欠かせないたんぱく質。卵は、手軽なたんぱく質の供給源です。たまごに含まれるバリン、ロイシン、イソロイシンなどの必須アミノ酸は運動習慣を組み合わせると筋肉を増やす効果があります。脂肪を効率よく早く燃やす健康的なダイエットを成功させるのに欠かせない栄養素です。ダイエットや美肌にも効果を発揮するたまごは1個80kcl程度と低カロリーです。効果を高める野菜などと組み合わせて、幅広く楽しみましょう。
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