【ダイエットだけじゃない!?】運動がもたらすメンタルヘルスへの効果とは?
ダイエットや健康な身体を維持するため、定期的に運動をおこなっているという方も多いのではないでしょうか。最近の研究で、運動は身体だけでなく、メンタルヘルスにも良い影響を与えることがわかってきました。そこで今回は、具体的な研究内容と運動を継続するコツについて解説します。
2024年11月08日
運動とメンタルヘルスの関係
運動とメンタルヘルスについての研究
メンタルヘルスの不調とは、「ストレスや強い悩み、不安など心身の健康や社会生活、生活の質に深刻な影響をもたらす精神的および行動上の問題」のことをいいます。近年多く見られるうつ病も、メンタルヘルスの不調の一種です。 オーストラリアのクイーンズランド大学やオーストラリアンカトリック大学などの研究によって、運動や身体活動はどんなものであってもメンタルヘルスを改善するのに有効であることが示されました。運動や身体活動の中には、ウォーキングやジョギング、筋肉トレーニング、ヨガ、ピラティス、太極拳、気功、ダンスなどさまざまなものが含まれています。
具体的にどんな効果があるの?
ストレスや不安の減少
現代では多くの人が日常生活においてストレスを抱えており、ストレスが慢性化するとうつ病など深刻なメンタルヘルスの不調につながるおそれもあります。 しかし、運動に取り組むことでストレスレベルが低下し、メンタルヘルスの不調のリスクを軽減できますし、運動に集中すると、仕事や人間関係などの不安を引き起こす要因から気をそらせるため、気分転換となり不安を抑える効果も期待できます。
睡眠の質を改善
うつ病などによく見られる症状として睡眠障害が挙げられます。ウォーキングなどの有酸素運動は睡眠の質を改善するという研究結果もあり、睡眠障害による疲労感や憂鬱感を改善するのに役立ちます。
孤独感の解消
運動は一人でおこなうだけでもメンタルヘルスによい効果が期待できますが、グループでおこなうのもおすすめです。メンタルヘルスの不調を抱えている人ですと、孤独を感じている場合も多いのですが、グループで運動をおこなうことで社会交流が生まれ、「自分も社会の一員である」と感じられるようになり、孤独感の解消にも役立ちます。
運動を続けるためのコツ
達成できそうな目標を設定する
運動を始めたばかりのころから無理な目標を立てると、挫折したり、ケガにつながる可能性もあります。 まずは週に数回、短時間の運動をおこなうなど無理なく達成できそうな目標を設定しましょう。長く継続することで運動習慣が身につきますし、目標を達成できたという達成感はメンタルヘルスにもよい影響を与えます。
お気に入りのウェアやシューズを見つける
運動は形から入るのもとても大切です。お気に入りのブランドのシューズ、普段のファッションでは身に着けないようなカラフルなウェアなどを身に着けると、運動へのモチベーションもアップします。
まとめ
運動で心も身体も健康に!
いかがでしたか?身体を動かすことはダイエットや健康にはもちろん、精神面にもよい効果をもたらします。自分に合う運動を見つけて、心身ともに健康な状態を目指しましょう! 【参考文献】 ・運動でメンタルヘルスを改善 すべての運動にうつ病を軽減する効果が ウォーキング・ヨガ・ダンス・筋トレを調査/糖尿病ネットワーク/日本医療・健康情報研究所 創新社 https://dm-net.co.jp/calendar/2024/038146.php (アクセス日:2024年7月4日) ・「運動」と「マインドフルネス」でメンタルヘルスを改善 働く人のうつ病や不安障害に効果があることを実証/保健指導リソースガイド /日本医療・健康情報研究所 創新社 https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2023/012116.php (アクセス日:2024年7月4日)
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。