【11月3日はサンドウィッチの日】いくつ知ってる?食文化から学ぶ世界のサンドウィッチ

【11月3日はサンドウィッチの日】いくつ知ってる?食文化から学ぶ世界のサンドウィッチ

ボリューミーなものからスイーツ系と、断面がきれいで写真映えするサンドウィッチは、ここ数年SNSでも大人気ですよね。11月3日はサンドウィッチの日ということで、今では世界中で親しまれているサンドウィッチの歴史と、一度は食べたい世界のサンドウィッチをご紹介します。

サンドウィッチの日の由来

生みの親の誕生日と語呂合わせ

サンドウィッチの日は、サンドウィッチチェーン店の神戸サンド屋が制定した記念日です。11月3日はサンドウィッチの生みの親とされているサンドウィッチ伯爵の誕生日です。さらに、「いい(11)サン(3)ド」の語呂合せから11月3日をサンドウィッチの日に制定したそうです。

サンドウィッチの歴史

イギリスで誕生した片手で食べられる食事のスタイル

サンドウィッチは18世紀のイギリスの貴族である、第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューの名前から名付けられました。サンドウィッチが誕生した説として、サンドウィッチ伯爵はギャンブルに夢中で、夜通しカードゲームをしており、ゲームをしながら食べられる食事を調理人に作らせたという説が有名です。

しかし、実際はカードゲームではなく仕事が忙しく、ゆっくりと食事をとる時間がなかったという説もあります。調理人に牛肉を2枚のパンにはさむよう伝え、仕事をしながら片手で食事をしていたそうです。

その後、周りにいた人たちも「サンドウィッチと同じものを」と調理人に作らせたことで、サンドウィッチという料理が定着し世界中に広まりました。

今ではサンドウィッチの種類は無限大!

サンドウィッチに明確な定義はありませんが、パンなどに具材を挟んだものをサンドウィッチと呼ぶことが多いです。日本では食パンを使ったものが一般的ですが、海外ではロールパンやフランスパン、クロワッサン、ピタパンなど様々です。

食べたことある?世界のサンドウィッチ

キューカンバーサンドウィッチ(イギリス)

バターを塗ったパンに薄切りにしたきゅうりを挟んだサンドウィッチで、19世紀にイギリスの貴族たちがアフタヌーンティーで食べていました。当時は新鮮なきゅうりが高級品であったため、このサンドウィッチを来客に振舞うことは富の象徴でもありました。現在でも伝統的なアフタヌーンティーでは、キューカンバーサンドウィッチが提供されています。

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パニーノ(イタリア)

チャバッタという楕円形のパンに具材を挟んだイタリアのサンドウィッチ。日本では波型の焼き目がついたものが定番ですが、イタリアでは焼いていなくてもパンに具材を挟んだものをパニーノと呼びます。ちなみに、パニーノの複数形をパニーニと言います。

クロック・ムッシュ(フランス)

クロック・ムッシュは、19世紀の初めにフランス・パリのカフェで誕生しました。パンにグリュイエールチーズとハムを挟み、ベシャメルソースをかけて焼いたものです。また、クロック・ムッシュの上に目玉焼きを乗せたものがクロック・マダムで、ともにフランスのカフェでは定番のメニューです。

ピーナツバター&ジェリーサンドウィッチ(アメリカ)

Peanut Butter & Jelly Sandwich を略して「PB&J」と呼び、アメリカでは知らない人はいないと言っても過言ではないサンドウィッチ。ピーナッツバターとフルーツジャムをパンに塗って挟んだもので、子供が学校に持っていくランチボックスの定番です。

バインミー(ベトナム)

フランスパンにレバーペーストやハム、なます、パクチーなどの具材を挟んだベトナムのサンドウィッチで、街の多くの屋台で販売されています。バインミーに使うフランスパンは米粉が入っているため、外はパリッと、中はふんわりとしているのが特徴です。

ベトナムは過去にフランスの植民地であったため、フランスの食文化とベトナムの食文化が融合したサンドウィッチであると言えます。

カヤトースト(シンガポール)

シンガポールの朝ごはんと言ったらカヤトーストです。カヤとは、ココナッツミルク、砂糖、卵に東洋のバニラとも呼ばれているパンダンの葉を加えて作るシンガポールでは定番のジャムのことです。焼いた食パンにカヤを塗って挟み、しょうゆをかけた半熟卵につけて食べます。

カツサンド(日本)

日本人なら知らない人はいない、日本を代表する豚カツを挟んだサンドウィッチ。1935(昭和10)年に、東京上野にあるとんかつ店「井泉」の女将によって考案されました。当時はお店の周りが花街であり、芸者さんの口元が汚れないよう豚カツをパンで挟み、支度の合間につまめるように小さいサイズにカットして提供していました。

フルーツサンドウィッチ(日本)

ここ数年ブームが続いている断面が華やかなフルーツサンドウィッチは、日本発祥だということをご存知でしたか?フルーツサンドと呼ばれて親しまれていますが、誕生の歴史には諸説あり、大正から昭和初期の間に誕生したのではないかと言われています。

海外ではサンドウィッチは食事として食べるものが一般的で、生クリームとフルーツを挟んだスイーツのようなものは珍しく、日本独特のサンドウィッチです。

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まとめ

サンドウィッチで世界の味を楽しもう!

パン屋やコンビニで手軽に購入できるサンドウィッチは、今では日本人にとって身近な食べ物です。今回紹介した世界のサンドウィッチはごく一部です。サンドウィッチというひとくくりの料理であっても、その国の食文化や歴史が反映されています。サンドウィッチという世界で親しまれている料理から、世界の食文化を知るのも楽しそうですね。

【参考文献】
・総務省統計局/なるほど統計学園/11月3日 サンドウィッチの日
(https://www.stat.go.jp/naruhodo/c3d1103.html)※閲覧日:2020年8月26日

・在日フランス大使館/フランスを知る/クロック・ムッシュー
(https://jp.ambafrance.org/article7219)※閲覧日:2020年8月26日

・井泉本店/かつサンド
(https://www.isen-honten.jp/sandwich)※閲覧日:2020年8月26日

・ビー・ウィルソン(2015)『食の図書館 サンドイッチの歴史』原書房

・佐藤政人(2017)『意外な組み合わせが楽しいご当地レシピ355 世界のサンドイッチ図鑑』誠文堂新光社

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