腸内環境が整うと、色々なところにメリットがあるとは良く聞く話し。一歩進んだ「腸内環境を整えるため」のポイントを管理栄養士が解説します。
肌や髪のコンディションは腸の状態をうつす鏡です
腸の中には100種類近くの細菌が!
菌の作用から、体に良い菌(善玉菌)、悪い菌(悪玉菌)、良いとも悪いとも言えない日和見菌の3つに分けられています。
善玉菌が優勢になれば、乳酸や酢酸の産生により腸内が酸性の環境になるため悪玉菌は定着しにくくなります。すると
・免疫力が向上して風邪をひきにくくなる。
・便秘は解消され、お肌もこココロも、おなかもさっぱりすっきり。
・抗ガン作用、アンチエイジング
など、体がどんどん良いスパイラルに。
いいことずくめの善玉菌を増やすには
・乳酸菌を含む食べ物を食べる。
・オリゴ糖や食物繊維など善玉菌のえさになるものを食べる。
・自律神経を整えるように、緊張とリラックスのメリハリをつける。
ことが大切です。
5つの菌で毎日のスッキリ感をアップさせよう
日の生活で体にとりいれたい菌はこの5つ
①乳酸菌(ヨーグルト・チーズ・キムチ・漬物)
②納豆菌(納豆)
③麹菌(甘麹・塩麹・甘酒・しょうゆ・味噌)
④酢酸菌(酢)
⑤菌類(きのこ)
乳酸菌
ズバリ!善玉菌を腸に届ける。整腸作用や便秘の緩和、予防になります。
納豆菌
骨の強化。また納豆には 血栓を溶かしたり、脳の血行を良くする納豆キナーゼという酵素が含まれています。
麹菌
うまみを加え、食欲増進、消化促進効果。
酢酸菌
酸っぱいものを考えただけで思わず唾が…。すっぱいものは副交感神経を優位にし体をリラックスモードにスイッチします。血管を開いて分泌活動を促すことで疲労回復や老廃物を排出させるデトックス効果が有ります。ただし少量で効き目が有るもの。摂り過ぎには注意です。
菌類
今までの4つの菌は菌のはたらきによってできた食品ですが、菌類、すなわちキノコは菌そのものを食べちゃいます。キノコのトレハロースやビタミンDが強い骨作りをサポート。血液さらさら効果のあるレンチオニンとグアニル酸、豊富な食物繊維など様々な作用でアンチエイジング。
おまけのもう一菌
酵母菌
酵母菌はワインや、日本酒、焼酎にビール。アルコールは米やブドウなどの糖質を酵母が分解して作られます。
酢酸と同様、少量のお酒はリラックスモードに。疲れをとります。しかし、2~3時間後を境に今度は交感神経が優位となるので深酒、飲み過ぎは禁物!ほどほどにしてくださいね。