全米で大注目の「パレオダイエット」。生活スタイルとして「ベジタリアン」や「ヴィーガン」と並ぶほどポピュラーなものとなっています。そこで!日本の歴史と照らし合わせて日本人のための「パレオダイエット」を管理栄養士が提案します。
まずは「パレオダイエット」について解説します。
Paleolithic(パレオリシック:旧石器時代)の略
パレオダイエットの「パレオ」とは、Paleolithic(パレオリシック:旧石器時代)の略。原始人の食生活を見習えば、人間本来の引き締まった体に戻り、生活習慣病とは無縁の生活を送ることができる。そのセオリーは、「人間の遺伝子は石器時代が終わる約8000年前からほとんど変わっていない」ということから。
「パレオダイエット」の具体的な方法は…
お腹が空いたら食べる。
食べる量を制限することはなく、お腹が空いたら食べる。最初の1週間のうち3食は、好きなものを食べてもOK。そのあとは2週間に1食のペースで好きなものを食べてもいいのだとか。
食べるもの
原始時代に食べられていたもの
・ 肉、魚介類、野菜、ナッツ類、果物、卵
・ 油はココナッツオイルあるいはオリーブオイルを使用する
食べてはいけないとされるもの
・ 穀類、乳製品、砂糖、豆類
エクササイズ
狩猟を彷彿させるジョギングやウエイトリフティングを。肉食系、ワイルドなダイエット方法に、男性支持者が圧倒的に多いそうです。
また、グルテンフリー、ココナッツオイル使用、ホールフーズ、ローカーボなど全米の人気のダイエットスタイルが反映されていることも人気に拍車をかけている理由の一つですね。
日本のパレオを紐解くと
日本のパレオを紐解くと縄文人の暮らしに!?
パレオダイエットのモデルとされる時代は日本でいうと、縄文時代。縄文式土器や貝塚が発掘されていたあの時代です。
縄文人の暮らしぶりを紐解くと…
山では罠を仕掛けてシカ、イノシシ、タヌキなどを捕っていました。春にはフキノトウ、ワラビ、ゼンマイなど山菜採り、秋には山葡萄、アケビなどをとって冬のためにドライフルーツにしたり、そのころすでに果実酒も作られていました。四季折々の旬の食べ物に恵まれて、食材の数は1500種といわれています。
日本人のための「ゆるパレオダイエット」おすすめです!
縄文時代に食べられていたもの…山海の幸は今と変わりなく。というよりも、春にはえぐみもある山菜、夏には爽やかな海の幸、秋には甘い木の実やきのこ、冬には滋味あふれるジビエ、と季節感あふれ現在よりも豊かさすら感じます。
そこで、加工食品に頼ることなく、自然の食材を食べるという食事を増やしていくという程度の「ゆるパレオダイエット」はいかがでしょう。
文明の利器、車やエスカレーターもできるだけ使わず自分の足で歩く、走る。文明の利器といえば…スマホの電源もたまにはOFFにしてみる?!
食ベものへの温故知新のきっかけや、現在の食生活の改善につながることも期待して。