【管理栄養士が教える】赤ちゃんが喜ぶ!離乳食のポイントとは
赤ちゃんが大人の食べ物に興味を示したり、食べるようなしぐさを見せるようになったら、離乳食を始めてみましょう。今回は、離乳食の進め方や作り方のポイントを、管理栄養士がご紹介します。
2023年01月26日
離乳食の基礎知識
離乳食とはどんな食事?
母乳やミルクで栄養補給していた赤ちゃんが、だんだんと固さや形のある食べ物に慣れ、家族と同じような食事を摂れるようになる段階のことを「離乳」、その時期の食事のことを「離乳食」と呼びます。 離乳食は食べる練習をするための食事なので、赤ちゃんの月齢や個人の発達に合わせて進めていく必要があります。
離乳食の進め方
離乳食を進める際の注意点
初めての食材はごく少量(耳かき1杯~小さじ1杯程度)にしましょう。また、食物アレルギーの症状が出た場合にすぐに対応できるよう、病院の診療時間にあたる平日の日中(できれば午前中~昼ごろ)に与えるのが望ましいです。
生後5~6か月ごろ(離乳初期)
様子を見ながら、まずは1日1回1さじ、なめらかにすりつぶしたつぶしがゆから始め、すりつぶした野菜も試してみましょう。慣れてきたらつぶした豆腐・白身魚・卵黄等も試すとよいでしょう。卵のアレルゲンである「オボアルブミン」「オボムコイド」「リゾチーム」などのたんぱく質は卵白に多く含まれていますので、まずは卵黄のみから始めましょう。 母乳やミルクは、授乳のリズムに沿って赤ちゃんが欲しがるだけ与えましょう。
生後7~8か月ごろ(離乳中期)
1日2回食で食事のリズムをつける時期です。いろいろな味や舌ざわりを楽しめるよう、食品の数を増やしていきましょう。食品の固さの目安は「舌でつぶせる固さ」です。 母乳やミルクは離乳食のあとに与えるようにし、この他にも、授乳のリズムに沿って、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日3回程度与えましょう。 離乳食用の平らなスプーンを使って下唇にのせ、上唇が閉じるのを待つようにすると上手く食べさせることができます。
生後9~11か月ごろ(離乳食後期)
食事のリズムを大切にし、1日3回食に進めていく時期です。家族一緒に食事を摂り、楽しい食体験を積み重ねていきましょう。食品の固さの目安は「歯ぐきでつぶせる固さ」です。 赤ちゃんの食欲に応じて離乳食の量を増やし、授乳のリズムに沿って、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日2回程度与えましょう。
生後12~18か月ごろ(離乳完了期)
1日3回の食事リズムを大切にしつつ、生活のリズムも整えていきましょう。手づかみ食べで、自分で食べる楽しみを増やすとよいでしょう。食品の固さの目安は「歯ぐきで噛める固さ」です。 このころにはエネルギーや栄養素の大部分が、母乳やミルク以外の食事から摂取できるようになります。食事は1日3回、その他、必要に応じて1日1~2回の捕食を与えましょう。
離乳食を簡単に作るコツ
ストックで離乳食をお手軽に!
今までは母乳やミルクだけだったのに、離乳食がスタートするとやることが増えて大変ですよね。また、少量しか食べないのに、毎回イチから作るのはかなり負担になるのでは。 そこでおすすめしたいのが、冷凍ストックです。時間があるときに、食材をまとめて下ごしらえし、1食分ずつ冷凍してストックしておくことで、離乳食の手間や時間をグッと短縮できますよ。 離乳食専用の小分けになったフリージングパックやタッパー、製氷皿などを活用するとよいでしょう。
時期別の冷凍ストックのポイント
【生後5~6か月ごろ(離乳初期)】 おかゆやにんじん、かぼちゃ、玉ねぎ、かぶといった繊維質の少ない野菜をなめらかにすりつぶして冷凍しましょう。 【生後7~8か月ごろ(離乳中期)】 おかゆは少し粒が残る状態まですりつぶしましょう。野菜も舌でつぶせるくらい柔らかく茹で、細かいみじん切りにしましょう。しらすもみじん切りにして冷凍できますが、塩分が多いので、茹でこぼして塩抜きをしておきましょう。 【生後9~11か月ごろ(離乳食後期)】 歯茎でつぶせる固さや大きさを意識してみましょう。ほぐした白身魚を冷凍し、おかゆに混ぜて食べさせるのもおすすめです。 【生後12~18か月ごろ(離乳完了期)】 食べられるものが増えてくるので、複数の野菜やたんぱく質食品(茹でた鶏ひき肉・ささみなど)を混ぜた、ミックス冷凍ストックもおすすめです。お出汁で煮てスープにしたり、おかゆと組み合わせて混ぜご飯にするなど、アレンジしてもよいでしょう。
まとめ
離乳食を簡単・手間なく!
いかがでしたか?「離乳食は大変」「時間がかかる」というイメージですが、冷凍ストックを活用することで時短につながります。ぜひ試してみてくださいね! 出典:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)厚生労働省 アクセス日:2021/9/28 (https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html)
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。