
「万願寺とうがらし」を食べたことがありますか?細長いピーマンのような、大きいとうがらしです。今回はこの「万願寺とうがらし」の魅力に迫ります!
万願寺とうがらしってどんな野菜
万願寺とうがらしの特徴

「万願寺とうがらし」は、とうがらし、ししとうがらしよりも長く、約15~20cm程度あります。濃い緑色をしていて、細長いピーマンのようですが、表面は少ししわがあり、肩の部分にくびれがあるのが特徴です。熟すと緑色が赤色に変化します。あえて収穫時期を遅らせて、「赤万願寺」として出回るものがあり、これらは料理の彩りに使われます。
万願寺とうがらしの旬は、6月~8月の初夏から夏にかけてです。
万願寺とうがらしは辛い?
とうがらしという名前から、辛い味が想像できます。しかし実は辛みが少なく、甘みが強くて青臭さが少ないのが特徴です。また種が少なく食べやすいので、煮る、焼く、揚げるなど、どの調理法でもおいしく食べることができます。
万願寺とうがらしの歴史
京都の舞鶴市で誕生した

大正末期から昭和初期にかけて、京都府の舞鶴市万願寺地区で栽培が始まったと伝えられています。伏見系のとうがらしと、海外のとうがらしが交配されて誕生しました。
今では、大きいサイズのとうがらしを「万願寺とうがらし」と呼び、代名詞として使われるようになりました。全国各地で栽培され、出荷されるようになりました。しかし京都で作られているものとは異なります。京都で栽培されている万願寺とうがらしと、他の場所で作られたものを、区別しやすいよう、本場の方は「万願寺甘とう」としてブランド化しています。
京のブランド産品「万願寺甘とう」
安心、安全と環境に配慮して生産された、京都産の農林水産物の中から、様々な条件を満たしているものを「京のブランド産品」として、京のふるさと産品協会が認定しています。これは全部で31品目あり、万願寺甘とうはその中の1つに認定されています。また、「京の伝統野菜」に準じるものとして認定されており、京都が誇る野菜の1つとなっています。
万願寺とうがらしの栄養
美肌に大切なビタミンCが多い!
ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせない栄養素です。コラーゲンは血管、筋肉、骨、皮膚などの細胞をつなぐ働きがあり、これらを丈夫にします。皮膚のハリを保つためにも大切です。
お肌にできるシミはメラニンという色素が沈着してできますが、ビタミンCはこのとき働く酵素を邪魔して、メラニンの合成を防ぎます。紫外線の強い夏の時期には特に摂りたい栄養素です。
感染症を防ぐβ―カロテンが多い!
β―カロテンは体内でビタミンAに変わり、ビタミンAの働きをします。鼻や喉などの粘膜を新しく作り替えたり、保護したりします。乾燥から守り、皮膚を強くするので、感染症を予防するためにも大切です。夏風邪の流行するこの時期にも、摂りたい栄養素です。
おいしく食べるには?
油でさっと火を通すのがおすすめ

焼く、煮る、揚げるなど、どの調理法でもおいしく食べられますが、さっと火を通す方が、万願寺とうがらしの肉厚な食感と甘みを楽しめます。油との味の相性がよく、β―カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が上がります。素揚げや天ぷらにするのがおすすめです。
まとめ
万願寺とうがらしをシンプルに食べよう!
万願寺とうがらしは、巨大なとうがらしのようですが、実は甘みがあり肉厚な食べ応えのある野菜です。この時期に摂りたい栄養素も多く含まれています。今年の夏、万願寺とうがらしを見つけたら、ぜひシンプルな調理法で食べてみてくださいね!
【参考文献】
・JAグループ/食や農を学ぶ とれたて大百科 万願寺とうがらし/(https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=149)
閲覧日;2023年6月20日
・舞鶴市/観光/グルメ・お土産/万願寺甘とう/(https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kankou/0000001139.html)
閲覧日;2023年6月18日
・京都府/産業・雇用 農林水産業担い手育成・就業支援 京都府の農林畜水産物のブランド推進/(https://www.pref.kyoto.jp/brand/index.html)
閲覧日;2023年6月18日
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