ダイエット中だけど「甘いものが食べたい!」と思った時は?

ダイエット中だけど「甘いものが食べたい!」と思った時は?

「甘いものが大好きなのにダイエット中だからおやつは食べられない!」とおっしゃるダイエッターの皆さまに朗報です!クックパッド ダイエットのダイエットトレーナーで管理栄養士の水谷俊江さんにオススメの甘口おやつを教えて頂きました。

2014年12月08日

まず、おやつの栄養学を解説

炭水化物とは?

砂糖や果物の果糖などの「糖質」とお米やパンや麺類などの「でんぷん質」をあわせて炭水化物といいます。おやつはそのほとんどが炭水化物や、バターや油などの脂質でできています。 この脂質や炭水化物はエネルギー源ですので体にとってなくてはならないものです。特に糖質が分解されてできるブドウ糖だけが脳のエネルギー源になり、糖が不足すると体は危険な状態になってしまうので要注意です。

おやつの問題点

体内で炭水化物がエネルギーに変わる時、ビタミンB1が必要となります。ただ、おやつに多く含まれている砂糖はそのビタミンB1を全く含んでいません。ですので、ダイエット中に甘いものが食べたくなった時には、ビタミンB1が含まれる食べ物と一緒に食べることがポイントになります。

ビタミンB1が含まれる食材って?

オススメの食材はコレ!

ビタミンB1は米ぬかから発見されたビタミンで、植物性では玄米や小麦胚芽など全粒粉に多いほか、大豆製品やごまやナッツ類にも多く含まれます。 そこで今回オススメしたいのが、甘麹(あまこうじ)です。甘麹は米麹と水を混ぜて発酵してできたもので、発酵の段階でビタミンが作られています。甘酒の素として、スーパーマーケット等でも購入することが出来ます。

甘麹をオススメする理由

米麹が発酵する過程で麹菌が分泌する「でんぷん分解酵素」という酵素。この酵素が米麹に含まれるでんぷんをブドウ糖やオリゴ糖に分解します。ブドウ糖やオリゴ糖の甘さは、脳や体に伝わりやすいので、「いま、甘いものが食べたい!」と思っている欲求を、すぐに満たすことが出来ます。そのため摂取すると必要以上に「甘いものが食べたい!」という指令を脳が出さなくなるので、食べ過ぎ防止につながります。 さらに、「タンパク質分解酵素」も米のたんぱく質をアミノ酸に分解し、うまみがアップするので、食べたときの満足度も期待できます。 ただし、市販の甘酒は発酵を止めるために火入れをしているため、残念ながら酵素は失活しています。そこで酵素が生きてる手作り「甘麹(甘酒の素)」を作って、甘いものが食べたくなった時の秘密兵器にしてみてはいかがでしょうか。

効果を上げる甘麹の食べ方

甘麹はそのままでも美味しいデザートになりますが、色々な飲み物や食べ物と合わせることも出来ます。甘麹だけで食べるときはトッピングにゴマやナッツを合わせたり、豆乳を飲むときに甘麹を加えると、よりビタミンB1が加えられます。 さらに、砂糖が大さじ1杯で約35kcalあるのに対して、甘麹は大さじ1杯で約10kcalしかありません。砂糖の代わりにコーヒーや紅茶に入れてみるのも良いと思います。

甘麹の作り方

一番簡単♪シンプル甘麹(甘酒)の作り方 by アイダです 米麹とお湯だけで、と~っても甘く!炊飯器で4時間保温、保温ボトルで一晩でできあがり。自家製の飲む美容液、甘麹で甘酒を♪

ダイエット中に甘いものが食べたくなったら「甘麹」。ぜひ、食べる時間ごとに合わせる食品を変えてお楽しみください。 ※記事中のカロリーは文部科学省の食品成分データベースを参考にしています。

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著者

水谷 俊江(管理栄養士)

南米、北米で10年間生活した中で、改めて日本人の食文化の偉大さを感じました。美容クリニックでのダイエット指導、特定保健指導での相談業務に携わり、現在では「食」をテーマにしたコラムを執筆しております。世界の食文化と同じように、お一人お一人のお食事の環境や歴史は異なります。今の生活の中で無理なく太る習慣が改善できる方法をオートクチュールで提供いたします。


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