チョコレートでダイエット?! カカオに秘められた健康パワーとは
あと数週間でバレンタインデーですね。最近のバレンタインデーは、自分に贈るチョコ・友達同士で贈り合うチョコなど新しい形になってきていますね。管理栄養士の視点から上手にバレンタインを楽しむコツをお伝えします!
2015年01月26日
カカオ豆には栄養がバランス良く含まれています
チョコレートのカカオは栄養たっぷり!
① ミネラルがバランス良く含まれています。 ・カルシウム→骨の栄養になり、精神を落ち着ける効果もあります。 ・マグネシウム→心臓の機能を高めます。 ・鉄→貧血予防に効果的です。 ・亜鉛→味覚の維持・新陳代謝を助けます。 ② 食物繊維が豊富に含まれています。便秘解消・肌荒れ改善効果があります。 ③ カカオポリフェノールは、強力な抗酸化作用があります。身体のさびを取り除いてくれるのでアンチエイジングに効果があります。また、免疫力をUPさせるため風邪を引きに くい身体にしてくれます。 ④ チョコレートの苦味成分「テオブロミン」は、幸福感を高めるといわれているセロトニンの働きを助けます。お肌の大敵である心のストレスを緩和して、リラックスさせる効果もあります。 ⑤カカオパウダー(カカオ豆をすり潰したもの)には、抗菌作用があり、歯垢をできにくくする効果があります。ただ、チョコレートには砂糖がたっぷり含まれていますので、食べた後の歯磨きは忘れずに!
チョコレートには良質な脂肪分が含まれています
カカオの油脂成分はカカオバターです
カカオバターの95%はオレイン酸です。オレイン酸とは? ★ 不飽和脂肪酸といって、酸化されにくく、活性酸素と結びついて出来る過酸化脂質の抑制をしてくれます。活性酸素が原因で起こる動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を改善するとして注目されています。オレイン酸は、カカオバターの他に、オリーブオイルや椿油にも多く含まれています。 ★ 保湿性が高く、皮膚や、髪などの美容・健康にも効果があります。 ★ 悪玉コレステロールを減らしてくれますが、善玉コレステロールは減らしません。 ★ 腸の調子を整える効果もあります。
人気チョコレートのカロリー
適量を守って食べましょう!
○ロッテアーモンドチョコレート(21g・5粒)→122kcal ○ガーナチョコレート (18g・7切れ)→100kcal ○キットカット (18g・1袋)→96kcal ○明治ミルクチョコレート (4片・18g)→100kcal ○きのこの山 (7個・18g)→100kcal ○カカオ99%チョコレート (1/3枚・15g)→100kcal
チョコレートを食べる時の注意点
身体に良いからと食べ過ぎは要注意です
チョコレートに含まれるカカオバターは良質な油ではありますが、他の油脂分と同じく1gあたり約9kcalと高カロリーです。食べ過ぎるとカロリーオーバーになってしまいます。ダイエット中のチョコレートは食べ方を工夫しましょう! ①チョコレートは、高脂肪・高カロリーです。いつでも好きなだけ食べて良いという訳ではありません。脂肪を身体に溜め込まずに、筋肉や脳の活動エネルギーとして使える日中のうちに食べるようにしましょう。 ②カカオの含有量が多い、ダークチョコレートやローチョコレートを選んで食べましょう。ホワイトチョコレートやミルクチョコレートは、カカオの含有量が少なく、生クリームや砂糖などが多く含まれています。より高脂肪・高カロリーになりやすいので、ダイエットには不向き。 ③アーモンドと一緒に食べると相性が良く、ミネラル効果がUPします。 ④1日2〜3かけらくらい、100kcal程度までの範囲で食べるようにしましょう。 もうすぐ、バレンタインですね。これを機会に、ご自分にカカオたっぷりのチョコレートをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
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著者
與安 夏希(管理栄養士)
国際学院埼玉短期大学卒業後、企業の社員食堂にて厨房内での調理、委託給食会社の本部で病院や老人福祉施設、グループホームの献立作成、治療食、発注業務に携わる。その後、スポーツ栄養学を学ぶ為、大手スポーツ施設に転職。 出産の為退職し、現在は1児の母親として子育てをしながら、幼児栄養、ダイエット、美容栄養について学んでいる。