【時間を制すものはダイエットをも制す!?】時間栄養学がダイエットに及ぼす影響とは

みなさん、「時間栄養学」ってご存じですか?実は、ダイエットには体内時計が大きく関係しています。そこで今回は、時間栄養学について、管理栄養士がわかりやすくお伝えいたします!
13時間前
時間栄養学について知ろう
時間栄養学って何?
時間栄養学とは、体内時計を扱う学問である「時間生物学」と「栄養学」が重なり合ったもので、体内時計を考慮した栄養学のことを言います。2017年に、サーカディアン・リズム(体内時計)を生み出す遺伝子とそのメカニズムが、ノーベル生理学・医学賞を受賞してから、より注目を浴びている分野です。
時間栄養学から見えてきた身体への影響
朝食を摂ることで、体内時計をリセット&肥満予防

朝食は、ただ単に栄養を補給するものではなく、夕食から朝食までの長い絶食時間をブレイク(破る)する食べ物という役割も果たしています。長い絶食時間を経て摂取するため、体に朝が来たことを認識させ、体内時計をリセットすることができると言われています。
摂取時間によってエネルギー代謝が異なる
マウスの実験にはなりますが、1日の総摂取カロリーは同量で、食べる時間を決めている群と決めていない群とで比較すると、食べる時間を決めていない群の方が肥満になったとの報告も上がっています。また、朝食を摂らなかったり、夜食の頻度が多かったりすると、肥満傾向になりやすいという結果もあります。ではなぜ、食べるタイミングで肥満になる・ならないの差が出るのでしょう。次は、食べる時間によって異なる「あるもの」をご紹介いたします!
聞いたことある?BMAL1(ビーマルワン)
時計遺伝子「BMAL1」
時計遺伝子であるBMAL1は、脂肪細胞の分化に伴って増加するたんぱく質で、コレステロールの合成促進にも関与しています。BMAL1が多い時間帯ですと、より脂肪が蓄積されやすいと言われています。
いつBMAL1が少ないの?

BMAL1が多い時間帯の食事が太りやすいのであれば、BMAL1が少ない時間帯に食事を摂ろう!と思いますよね。では、どの時間帯がBMAL1が一番少ないのでしょうか。それは、午後2時頃です。反対に、午後10時~午前2時はBMAL1の一番のピークとされており、夜食が肥満の原因と言われる要因となっています。
まとめ
ダイエットを成功させるなら「朝食」を大切に
いかがでしたか。何かと忙しい朝は、バランスの良い食事を摂るのは、なかなか難しいかもしれません。ですが、朝食を大切にすることは、一番、ダイエットの近道になりますよ。ぜひ、意識してみてくださいね。 【参考文献】 農研機構/食品研究部門/組織図/食品健康機能研究領域/食品機能評価ユニット/時間栄養学 (https://www.naro.go.jp/laboratory/nfri/introduction/chart/0203/chrononutrition.html) 閲覧日:2025年1月9日 日本時間栄養学会/時間栄養学研究の最前線/2024 Vol.4 No.1/朝食と熱生産リズムとの関係 (https://www.chrono-nutrition.jp/_files/ugd/f5a3fb_2b9515659b604c6c838ee3f200773acb.pdf) 閲覧日:2025年1月9日
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著者
山田 みゆき(管理栄養士)

大学卒業後、管理栄養士を取得。高齢者施設に入職し、給食管理・栄養管理を行う。現在はオンラインでの食事指導やコラム執筆にも携わる。二児の母となり、日々の食事の大切さを改めて実感。「おいしく食べて健康に」をモットーに、食事の楽しさ、栄養の大切さをお伝えしていきます。