最近増えている機能性ヨーグルト。選び方や食べ方次第で気になる症状が改善するかも?!カラダに合うヨーグルトの選び方、管理栄養士がアドバイスいたします。
3つの種類に分けられる乳酸菌
乳酸菌のはたらき
ヨーグルトの代表的な乳酸菌は3つ。
「ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)」「乳酸桿菌(ラクトバチルス)」「乳酸球菌(ラクトコッカス)」があります。
・「ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)」
大腸で活躍。腸の調子を整え、便秘や下痢改善・予防に期待。
・「乳酸桿菌(ラクトバチルス)」
カタチは棒状。様々な菌があり小腸や胃でも活躍の場も様々です。
・「乳酸球菌(ラクトコッカス)」
コッカスとは球という意味。球形をしたとても小さい菌。腸管全体で活躍します。カスピ海ヨーグルトの菌はラクトコッカスです。
乳酸菌を使い分けよう! 気になる症状別おすすめ乳酸菌
まず「株」って何?
乳酸菌を分類する場合、ほかの生物と同様に系統分類学的に分類して名が付けられます。「株」とは、細かく分類した細菌の最小単位です。
以下、気になる症状別おすすめ乳酸菌をご紹介!
王道・整腸作用 便秘や下痢の改善・予防
「ビフィズス菌」
BB536、BE80株、ビフィズス菌SP株、BF-1株、GCL2505株
「乳酸桿菌」
シロタ株、ブルガリア菌2038株、HOKKAIDO株
「乳酸球菌」
GCL1176株、サーモフィラス菌1131株、クレモリスFC株 など
免疫力を高める
「ビフィズス菌」
Bb-12株、LKM-512株
「乳酸桿菌」
ラブレ菌、ガセリ菌SP株、ブルガリクスOLL1073R-1 など
美肌作用
「ビフィズス菌」
ブレーベ・ヤクルト株
「乳酸桿菌」
ブルガリア菌2038株
「乳酸球菌」
サーモフィラス菌、クレモリスFC株 など
花粉症の予防
「ビフィズス菌」
BB536株
「乳酸桿菌」
LGG菌、L-55株 など
体脂肪・内臓脂肪の低下
「乳酸桿菌」
LGG菌、ガセリ菌SP株 など
※これらの分類は、メーカーが研究報告で発表している効果からまとめています
菌と名前の関係
名前の由来とは?
・BB536株やBb-12株のようにBという頭文字はビフィズス菌のB
・プロバイオティクス(Probiotics)という言葉の意味は「カラダに良い影響を与える微生物や、それらを含む製品、食品のこと」。ヨーグルトの他、味噌や納豆、ぬかみそ漬けなどもプロバイオティクスです。例えば、商品名の「プロビオ」とはプロバイオティクスからの造語です。
また、メーカーが研究開発、保有している菌があります。例えばガセリ菌SP株のSPとは旧雪印乳業が発見した菌ということSnowProbioticsの略で、OKKAIDO株は北海道のお米に美味しいと評判の北海道の農家のお漬物から乳酸菌株を分離して作ったもの。
菌や株の名前も個性があって面白いですね。
効果的なヨーグルトの食べ方は?
二週間毎日同じ菌・株で続けること!
顔や性格がみんな違うように、腸の中の細菌もそれぞれみんな違います。ヨーグルト全般、整腸作用は期待できますが食べて続けてみないと効果があるのか、自分にあっているのかはわかりません。まずは二週間毎日同じ菌・株で続けて食べてみてください。効果が出ているかは…体からのお便りがバロメーターになります。
腸が元気だと気持ちも元気に!腸活応援しています。