【〇〇と一緒に飲むのはNG】正しいエナジードリンクの飲み方とは?
成人なら一度は口にしたことがあると思われるくらい、手軽に手に入る「エナジードリンク」。このドリンクの中には、どんな成分が入っているかご存知ですか?管理栄養士が、飲むときの注意点について解説します。
2019年11月12日
エナジードリンクとは?
エナジードリンクは医薬品ではない
簡単にエナジードリンクと私たちは言いますが、一体、この飲み物にどのようなものが添加されているのでしょうか。 主に、カフェイン、タウリン、グルクロラクトン、ガラナ、ビタミンなどが添加されています。また、名前から分かるように、エナジードリンクは、単なる嗜好飲料としてよりも、活力増強や運動パフォーマンスの向上などを目的に飲まれる方が多いですよね。 しかし、覚えておきたい事は、エナジードリンクはあくまでも食品で、栄養ドリンクのような医薬品ではないです。
エナジードリンクの成分を見ていこう。
成分1: カフェイン
カフェインの効能を知っている方は、多いと思いますが、カフェインは、脳神経を刺激するため、頭がさえて眠気を覚ます効果があります。朝起きて、コーヒー1杯飲んで、目覚めをよくして、この効能を期待している方も多いですよね。 しかし、このカフェインですが、過剰摂取することで、めまい、心拍数の増加、興奮など、様々な健康被害をもたらすので、注意が必要です。そこで、エナジードリンクのカフェイン量に注目したいと思います。製品により様々なものの、コーヒーの2杯分に相当するカフェイン量を含むものもあるとも言われています。
成分2:糖類
エナジードリンクの中には、砂糖などの糖類も多く含まれています。1日に何杯も飲んでいる方は、特に知らない間に、たくさんの糖類を摂取していて、糖尿病や生活習慣病を招いてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
エナジードリンクを飲む際の注意点とは?
注意点1:アルコールと一緒に飲まない。
エナジードリンクはカフェインを含みます。このカフェインにより、興奮や覚醒状態になるため、そこにお酒をたくさん飲んでも、酔いを感じなくなります。 そのため、さらに飲酒の欲求が強くなり、結果的に自分が思っている以上に飲みすぎる可能性が出てきます。
注意点2:1日に何本も飲まない。
1日に何本も飲んでしまうと、知らないうちにカフェインをたくさん摂取する上に、糖類の摂りすぎにもつながり、健康被害が生じる可能性が出てきます。
注意3:薬と併用しない。
副作用が生じる場合があるので、薬を服用中の方は、エナジードリンクはなるべく飲まないようにしましょう。薬の成分により、薬の効き目を弱くしたり、かえって、強くしてしまう可能性もあります。
注意点4:小児、妊婦、授乳婦、カフェインに敏感な人は摂取を控えましょう。
炭酸飲料といえども、カフェインなどを含むので、小児、妊婦、授乳婦や、カフェインに敏感な方は、なるべく控えましょう。小児は、カフェインの感受性が高いと言われています。 また、妊婦中にカフェインをたくさん摂取すると、出生児が低体重になる可能性が高まり、将来、健康リスクが高まる可能性があると言われています。同じく授乳婦の方も、母乳を通して、乳児にわたるために、悪影響を及ぼす可能性があります。カフェイン以外にも、糖分も含んでいるので、注意したいものです。
まとめ
飲みすぎには注意!
エナジードリンクに含まれている成分に注目して、今回、エナジードリンクについて詳しく説明しました。エナジードリンクとアルコールや薬を併用されていた方は、なるべく、服用中は飲まないようにしましょう。 今まで、何缶も飲んでいた方は、この機会に、飲む回数を考えなおしてみてはいかがでしょうか。 参照: 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「 健康食品 」の安全性・有効性情報 エナジードリンクについて
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著者
ウィリアムズ 早苗(管理栄養士)
大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をしています。私たちが抱えている、食や健康に関しての問題点に注目し、それに向けての解決策の糸口となるようなお手伝いが出来る事をモットーにしています。