【冬のごちそう】高級食材「ふぐ」の魅力を徹底解剖

【冬のごちそう】高級食材「ふぐ」の魅力を徹底解剖

冬の高級食材といえば、ふぐ!その美味しさは昔から多くの日本人を虜にしてきましたが、その歴史は常にふぐ毒との危険と隣り合わせでした。現在は食べられる種類や部位、そして調理の免許がしっかり定められ、美味しく安全に楽しめるふぐ。今回は、この冬にぜひ楽しみたい、ふぐの秘密と魅力を管理栄養士が解説いたします。

2020年01月16日

ふぐってどんな魚?

冬の高級食材

冬に旬を迎える高級食材といえば、ふぐ。うまみたっぷりの白身は、冬の美食の王様として多くの人に愛される食材です。ぷっくりとした可愛らしい見た目とは裏腹に、強い毒をもっていることでも知られています。 【捨てるとこなし◎】管理栄養士が冬の高級魚「アンコウ」の栄養について解説

実はこんな魚もふぐの仲間

美味しいカワハギや怒ったときのトゲトゲが特徴的なハリセンボンも、ふぐの仲間。カワハギは毒がなく肝臓も食べることができるため、肝を醤油に溶かして付けて食べる「ともあえ」が人気です。 また、ハリセンボンも食べることができ、特に沖縄ではよく見かけられる食材で味噌汁の具などに使われます。水族館の人気者、大きなマンボウも実はふぐの仲間です。

知らなかった!ふぐの毒の秘密

ふぐ毒とは?

ふぐの毒についてまだあまり解明されていなかった時代、当たれば死ぬことから「鉄砲」とも呼ばれたふぐ。「河豚(ふぐ)は食いたし命は惜しし」とも言われるほど、命の危険と隣り合わせの食材でした。 ふぐの毒は「テトロドトキシン」という神経毒で、ふぐの種類にもよりますが、主に肝臓や卵巣に含まれています。加熱したり水にさらしたりしても、無毒化されることはありません。 現在、日本では厚生労働省が食べられる種類や部位を定めており、調理を行うには必ず免許が必要です。しかしながら、素人による調理や禁止されている肝臓などの有毒部位を食べたことによる食中毒が現在も毎年報告されています。

エサの工夫で無毒なふぐも!

ふぐの毒は生まれつきのものではなく、エサとなる微生物に含まれる有毒成分がだんだんと身体に蓄積していき、強い毒をもつようになります。 現在、養殖施設で稚魚のうちから無毒のエサを食べさせて育てることで、無毒のふぐを養殖する試みが行われています。

これが美味しい!ふぐの食べ方

てっちり(ちり鍋、ふぐちり)

ふぐ料理の定番、「てっちり」は、ふぐを使った鍋料理のこと。ふぐや野菜の美味しさはもちろんのこと、ふぐから出た出汁を存分に味わえる〆の雑炊も絶品です。

てっさ(ふぐ刺し)

ふぐ料理のもう一つの定番といえば、「てっさ」。薄く切った身を美しく並べて盛り付けた、見た目も楽しめる一品です。ねぎやもみじおろし、ポン酢とともに楽しみます。

唐揚げ

関西ではポピュラーな食べ方、唐揚げ。鍋やお刺身とはまた一味違う、うまみたっぷりの一品です。

まとめ

今が美味しい冬の味覚、この冬楽しんでみては?

今しか楽しめない冬のごちそう、ふぐ。この冬ぜひ、ご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか? 【風邪予防に美肌効果も】冬のごちそう「牡蠣」の驚くべきパワーとは?

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著者

谷口 美希(管理栄養士)

食べることと料理が大好きで、大学で栄養学を学ぶ。卒業後は管理栄養士として老人ホームや健診センターに勤務。 現在は、特定保健指導やオンラインでの栄養指導、コラムの執筆などに携わっており、栄養の面からたくさんの方の健康を支えていくことを目指しています。


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