【管理栄養士が解説】低糖質、高たんぱく質ダイエットに潜む健康リスクとは?

【管理栄養士が解説】低糖質、高たんぱく質ダイエットに潜む健康リスクとは?

人気の「糖質制限ダイエット」。糖質を抑え、その分たんぱく質食品を多くとる高たんぱく質ダイエットについて、米国「腎臓病学透析移植」誌の論説で警鐘が鳴らされました。論説をダイエット指導、保健指導を行っている管理栄養士がわかりやすく解説します。

「高たんぱく食による腎臓病のリスク」

『腎臓病学透析移植』誌から

国立健康・栄養研究所が運営している「リンクDEダイエット」に掲載されている記事をご紹介します。

この論文では、「高たんぱくダイエットについて、人によっては重大な健康リスクになりえない」と警告しています。

高たんぱく食。すべての人に有効ではない

ご飯やパン、麺類などの主食を減らして、肉類、大豆製品、魚やたまごといったたんぱく質を多く含む食材をとるダイエットは健康的なイメージで結果が出る。と注目されているが、人によっては重大な健康リスクになりえるという。

『腎臓病学透析移植』誌の論説によると
「特に、慢性腎臓病のリスクが高い人(糖尿病患者、肥満者、腎臓がひとつだけの人、そしておそらくは高齢者も)では注意が必要」とのこと。

腎臓機能ダウンの可能性

「高たんぱく食は腎糸球体の過剰濾過を誘発します。このことは現在の知見によれば、糖尿病患者さんによくみられるような軽度慢性腎臓病の進行を加速させる可能性があります。また腎臓病の新規発症リスクを高める可能性すらあるのです」と、共同研究者であり、欧州腎栄養ワーキンググループの前会長であるフーク教授は説明しています。

簡単に言うと、高たんぱく食を過体重の糖尿病患者に勧めると実際に体重が減少するものの、腎機能が大幅に低下してしまう可能性がある、ということです。

引用:「高たんぱく食と健康リスク」(国立健康・栄養研究所「リンクDEダイエット」)
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68957&-lay=lay&-Find.html

糖質制限、高たんぱく食ダイエットの落とし穴

なぜ腎臓に負担が?

簡単にわかりやすく説明すると、たんぱく質は筋肉や臓器を作る、酵素や免疫抗体の材料になるエネルギーにもなりますが、過剰なたんぱく質は尿で排泄されます。

一方、腎臓は尿を作る仕事をしています。その腎臓の仕事を増やしてしまうため腎臓に負担がかかってしまうのです。糖尿病患者は慢性腎疾患を起こしやすい事実もあります。特に糖尿病、糖尿病予備軍の方、ご高齢の方には高たんぱく食に関しては高たんぱく食は注意が必要です。

40代以降の女性も注意!

カルシウム不足も心配

高たんぱく食は、カルシウムの排泄も促します。特に更年期以降の女性はカルシウム不足からの骨粗しょう症が心配です。

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まとめ

腹八分をこころがけて

糖質さえ控えれば肉は好きなだけ食べてもOK!などというコピーは魅力的ですが、カラダに良いイメージのたんぱく質も食べ過ぎればカラダに悪いものになってしまいます。

医学や科学が進んでも、いつの時代も普段の食事は1汁3菜のような栄養バランスの整った定食タイプを心がけ、腹八分、よく噛む。という普段の食生活が健康の基本となるようです。

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