【茨城県のご当地食材】水戸納豆が愛される理由とは?

【茨城県のご当地食材】水戸納豆が愛される理由とは?

茨城県は納豆の名産地として知られています。古くから納豆生産が盛んな茨城県は、特に水戸納豆が有名です。水戸納豆は小粒でご飯との相性が抜群と言われています。今回は小粒納豆の生産が盛んな茨城県が誇る、水戸納豆の魅力について詳しく紹介したいと思います。

なぜ茨城県で納豆作りが盛んになったのか?

小粒大豆の特性を生かした工夫から

茨城県には那珂川という大きな川があり、台風シーズンになると氾濫し水害が頻発していました。そのため水戸藩は、台風が来る前に収穫できる早生大豆づくりを奨励してきました。しかし、早生大豆は小さい豆なために、豆腐や味噌などの加工には不向きでした。

そこで試行錯誤した結果、小粒大豆が納豆に適していることが考えられ、明治時代に常盤線が開通し、水戸駅のホームで納豆が販売されたことを機に、全国に知られるようになったのです。

水戸納豆が美味しい理由は?

理由1:ご飯のお供に最適

茨城県の小粒大豆の代表品種と言えば、納豆小粒(なっとうしょうりゅう)です。小粒で米に絡みやすい上に、糸引きがよく、独特の口当たりと風味豊かな特徴を持ちます。茨城県は約3990haで大豆を生産し、生産量全国9位を誇っています。また、品種別で茨木県の大豆生産の38%を占めているのがこの納豆小粒です。

理由2:製品へのこだわり

パック納豆の他、わらに包まれた「わらつと納豆」の生産も盛んです。「わらつと」とは、稲わらを束ねて中にものを包むようにしたものを意味します。稲わらの中で直接大豆を発酵させる「わらつと納豆」は、70年近くにわたる水戸の名産です。わらの香りが染み込み、うま味が強いのが特徴です。

どうやって納豆ができる?

温度調整が大切

大豆を選別したのち、綺麗に大豆を洗います。その後、気温や大豆の種類により浸漬時間を調整します。豆を高圧の圧力釜で蒸しあげたら、納豆菌を煮豆の表面に付着させます。その際に雑菌の混入を防ぐために、煮豆の温度を70〜90度くらいに保ち植菌します。その後、発泡スチロールなどの発酵容器に充填し、16〜24時間発酵させます。増えた納豆菌を休眠させ、5度以下の低温で熟成させると完成です。

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茨城県の納豆を使った郷土料理を紹介

そぼろ納豆/しょぼろ納豆

「しょぼろ」とは「そぼろ」の方言です。秋に収穫した大豆で納豆を作り、近所やお寺等に配る際に余った納豆を、長い間、食べられるように工夫を凝らしたことから、水戸市の伝統的な料理となりました。

材料は、納豆、切り干し大根、醤油、みりんと酒です。歯ごたえが良いのが特徴です。また、茨城県は納豆も家庭で作る習慣が残っているようです。手作り納豆は、市販の納豆よりも匂いが強く、味に個性があるのが特徴です。

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まとめ

水戸納豆をご飯のお供に

今回は、茨城県が誇るご当地食材、水戸納豆を詳しく紹介しました。ご飯との相性が抜群な小粒納豆や小粒納豆を使った水戸郷土料理を食べたことがない方は、ぜひ機会があるときにお試しくださいね。

【参考文献】
「茨城を食べよう」(茨城県営業戦略部販売流通課)
https://www.ibaraki-shokusai.net/season/season_natto2014.php
(アクセス日:2021年3月1日)

「そぼろ納豆/しょぼろ納豆 茨城県」(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/soboronatto_ibaraki.html
(アクセス日:2021年3月1日)

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