【豊潤な香りが美味しい】「掛川茶」の歴史と美味しい淹れ方

【豊潤な香りが美味しい】「掛川茶」の歴史と美味しい淹れ方

掛川茶はまろやかでコクがあり、甘みと深みのある豊潤な香りが特徴です。日差しをたっぷりと浴びた茶葉を、通常の煎茶より2~3倍の時間をかけて蒸すことによって、この濃厚で深い甘みのある味わいを作り上げます。今回は掛川茶の歴史とおすすめの淹れ方を紹介します。

2021年06月25日

深蒸し掛川茶とは

掛川茶は1572年に京都方面から茶の種子を持ち帰り、一部の地域で作られたのが始まりです。その後、隣接する地域に広がったとされています。現在は掛川市と掛川市周辺の一部地域で、生産される気候や土質、栽培管理、製造方法など同様の条件で作られた荒茶を100%原料として仕上げ加工したものが「掛川茶」と表示することができます。

世界的に珍しい「茶草場農法」

「茶草場農法」とは、作物を作るために細長く直線状に土を盛り上げた部分の間にある通路に、茶園の周りで刈り取ったススキやササなどを敷き詰め、茶畑に有機肥料として投入する伝統農法です。茶草場農法は日本各地で見られた農法でしたが、生産方法や時代の変化によって、静岡などのごく一部で続けられている農法です。 掛川茶の茶畑周辺は、茶草場農法によってキキョウや羽のないバッタ「カケガワフキバッタ」などの貴重な生物が住む特別な場所になっています。持続可能な農業生産活動と生物多様性の保全の取り組みによって、日本で3番目となる世界農業遺産として登録されています。

最高級の深蒸し掛川茶「天葉(あまね)」

新茶がすべて出そろった時に行われる品評会で選ばれた茶葉が、前年度の仕上げ技術を競う掛川仕上茶品評会において優勝した茶師によって仕上げられたものが「天葉」になります。茶葉は従来品種の「やぶきた」と掛川市の推奨品種である「さえみどり」と「つゆひかり」の3種類を用い、茶師たちが思いを込めて火入れや仕上げ加工を行っていきます。

茶葉の栄養

緑茶は、食物繊維やたんぱく質、β-カロテン、ビタミンE、ビタミンC、カテキンなど多くの栄養成分を含んでいます。ポリフェノールの一種である緑茶カテキンには、お茶特有の渋み成分とともに、その機能性や健康効果が期待されています。掛川茶は深く蒸すことによって、茶葉の組織がほぐれ、これらの栄養素をより多く摂ることができます。 掛川市では、平成20年度から市民の協力を得て「掛川スタディ」という緑茶を用いた生活慣病予防の研究を行っています。この研究によって、LDLコレステロールを下げる効果やウェストを減らす効果が認められました。 さらに、掛川市ではがん死亡率が低いことから、お茶によるがん予防効果への可能性に注目が集まっています。

テアニンとエンピロカテキンを摂りたいなら「水だし」がおすすめ

「水だし」すると緑茶カテキンの一種であるエンピロカテキンとテアニンを多く抽出することができます。免疫力を高め、リラックス効果やストレス軽減、睡眠の質を良くする効果が期待できるとされています。 <美味しい淹れ方> 1)軟水を3時間冷蔵庫で冷やす 2)1)にお茶パック(水100mlに対して茶葉2~3g)を入れて再度冷蔵庫で冷やす 3)1時間後に2)からお茶パックを取り出す

カフェインとエンピロカテキンガレートを摂りたいなら「お湯だし」がおすすめ

「お湯だし」するとカフェインと緑茶カテキンの一種であるエンピロカテキンガレートを多く抽出することができます。動脈硬化や脳卒中の予防、LDLコレステロールを下げる働き、作業効率を高める働きが期待できるとされています。 <美味しい淹れ方> 1)人数分の湯呑にお湯を注ぎ、70℃前後になるまで湯冷ましする 2)茶葉(1人約3g)を急須に入れる 3)湯冷まししたお湯を急須に注ぎ、蓋をして30~60秒静かに待つ 4)味が均一になるように少しずつ廻し入れる 5)最後の一滴までしっかり注ぐ

まとめ

掛川茶は美味しいだけではなく、多くの栄養効果が期待されています。また、淹れ方によって多く摂れる栄養素も変わってきます。作り手の思いと栄養がたっぷり詰まった掛川茶を味わってみませんか。 【参考文献】 ・掛川市/掛川茶(https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/kakegawacha/)閲覧日:2021年4月18日

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著者

酒井 葉子(管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)

幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。 大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。


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