【第3のミルク】牛乳との違いとメリットとは

【第3のミルク】牛乳との違いとメリットとは

「ミルクといえば?」と聞かれると、一昔前までは「牛乳」や「豆乳」、「乳児用の粉ミルク」という答えが多かったと思います。しかし現代では、ヴィーガンの方でも飲むことができる「アーモンドミルク」や「オーツミルク」など、「第3のミルク」と呼ばれる植物性のミルクも見かけるようになりました。今回は、植物性ミルクの種類と特徴についてご紹介いたします!

2021年09月24日

そもそも「ミルク」にはどんな種類があるの?

動物性ミルクと植物性ミルク

一般的なミルクといえば、牛乳のことを指します。牛は動物ですので、動物性ミルクとなります。その他の動物性ミルクには、山羊ミルクや羊ミルクがあります。 一方植物性ミルクとは、これらの動物由来ではなく、植物から作られた植物由来のミルクを指します。

第3のミルクとは

日本において、昔からある植物性のミルクと言えば豆乳があります。豆乳は大豆から作られるミルクですが、この豆乳に続く植物性のミルクということで「第3のミルク」と呼ばれています。

植物性ミルクの分類

植物性ミルクは、原料の種類によって大きく5つに分けられます。 1)穀類ベース:ライスミルク、オーツミルク、コーンミルクなど 2)マメ科植物ベース:豆乳、ピーナッツミルクなど 3)ナッツベース:アーモンドミルク、ココナッツミルクなど 4)種子ベース:ごまミルク、ひまわりミルクなど 5)擬穀類ベース:キヌアミルク、アマランサスミルクなど 今回は、アーモンドミルク、ライスミルク、オーツミルク、豆乳の特徴をご紹介いたします。

植物性ミルクの特徴

アーモンドミルク

豆乳に次いで知名度があるのは、アーモンドミルクではないでしょうか。アーモンドミルクが日本の市場に登場するようになったのは、2013年のこと。アーモンドの本場であるアメリカからアーモンドミルクが輸入されたのがきっかけでした。 その後、アーモンドミルクは「植物性ミルク」として定着。近年のヘルシー志向や、植物性食品(プラントベースフード)への関心の高まりが後押しし、市場拡大につながっていると考えられます。 そんなアーモンドミルクの特徴は、牛乳と比較してカロリー(39kcal/200g)、糖質(0.9g/200g)、コレステロール(0mg/200g)が少ないこと。また、強い抗酸化作用が期待できる、ビタミンEが豊富に含まれている点もうれしい特徴です。

ライスミルク

日本ではまだあまり馴染みのない飲料ですが、その名の通り、玄米や白米からできた「お米のミルク」です。 玄米から作られたライスミルクには、炭水化物の代謝に必要なビタミンB1や、脂質の代謝に必要なビタミンB2、アーモンドミルクにも含まれていた、ビタミンEが豊富に含まれているのが特徴です。牛乳よりもあっさりした味わいで、牛乳と比べると少し薄く感じます。

オーツミルク

原料となるオーツ麦は、オートミールやグラノーラなどに加工されて食されている穀物です。オーツミルクにはβ‐グルカンという食物繊維が含まれており、血糖値の急激な上昇や血中のコレステロールの低下も期待できます。同じ第3のミルクであるアーモンドミルクよりも若干味は濃く感じられますが、麦の香りは強すぎず、クセはありません。

豆乳

その名の通り、大豆から作られたミルクです。植物性ミルクの中でも、たんぱく質の含有量が高いのが特徴。また、女性ホルモンである、エストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンも含まれています。女性では、このイソフラボンの摂取量が多いほど、脳梗塞や心筋梗塞、乳がんのリスクを低下させることが期待できるとされています。

植物性ミルクのメリット

乳糖と乳糖不耐症

「飲むとおなかがゴロゴロする」という方もいる牛乳。その原因は、牛乳の糖分である乳糖(ラクトース)が原因です。乳糖は、体内で乳糖分解酵素(ラクターゼ)によって分解されます。この乳糖分解酵素の働きが低下・不足している状態を乳糖不耐症と言い、乳糖を含んでいる牛乳を飲んだ時に、様々な症状が出てきます。 植物性ミルクには、乳糖不耐症の原因となる乳糖が含まれていないため、乳糖不耐症の方でも飲むことができます。

環境に優しい

最近よく耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」。実は、動物性ミルクと比較して、生産するための土地や肥料が少なく済み、環境負荷を抑えることができることから、サスティナブルな食品として注目されているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。現代の植物性食品志向や、SDGsへの取り組みとして、注目される植物性ミルク。多くの種類が日本でも販売されるようになった今、それぞれの特徴を活かして、活用されてみるのも良いかもしれませんね。 【参考文献】 ・アーモンドミルク研究会/アーモンドミルクの特長(https://www.almondm-labo.jp/index.php) 閲覧日:2021.8.3 ・一般社団法人植物性料理研究家協会/その他/植物性ミルクとは何か?プラントベースフードのミルク(https://plant-origin.org/plant-base-milk/) 閲覧日:2021.8.3 ・はくばく/食べるからだメンテナンス/豆乳だけじゃない!今注目の植物性ミルク(https://www.hakubaku.co.jp/omugi-lab/maintenance/plant-milk/) 閲覧日:2021.8.3

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著者

山田 みゆき(管理栄養士)

大学卒業後、管理栄養士を取得。高齢者施設に入職し、給食管理・栄養管理を行う。現在はオンラインでの食事指導やコラム執筆にも携わる。二児の母となり、日々の食事の大切さを改めて実感。「おいしく食べて健康に」をモットーに、食事の楽しさ、栄養の大切さをお伝えしていきます。


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