【愛知県の愛されお菓子】ういろうの秘密に迫る!

【愛知県の愛されお菓子】ういろうの秘密に迫る!

みなさんは、名古屋名物のういろうを食べたことがありますか?おみやげ売り場を覗くと、さまざまなお店から出された種類豊富なういろうが並んでいます。また、和菓子屋の店頭販売ではオリジナルのういろうに出会うことも。今回は、愛知県の定番みやげ・ういろうについて、愛知県出身の管理栄養士がご紹介します!

意外と知らない?ういろうの基礎知識

モチモチ食感の秘密は「米粉」にあり!

ういろうとは、米粉やわらび粉・小麦粉といった粉類と砂糖などからできた蒸し菓子。愛知県以外にも、山口県・京都府などの名産品としても知られていますが、地域によって使用される粉の種類が異なります。

一般的に愛知県のういろうは、私たちがよく食べているごはん(うるち米)から作られる米粉が主原料。モチモチとした弾力のある食感と、優しい甘さが特徴です。

写真映えにもピッタリ!色とりどりなういろう

定番の白・黒・抹茶

米粉に砂糖を混ぜて作られるのが白いういろう。シンプルで優しい素材の味が楽しめます。その他にも、黒砂糖を使用した黒色のもの、抹茶を使用した緑色のものも定番です。この3種類は比較的どのお店からも販売されているので、食べたことのある人も多いのではないでしょうか。同じ種類でも作るお店によって味わいが異なるので、食べ比べをして、お気に入りのものを探してみるのも面白いですよ。

さらにカラフル!ピンク色・茶色のういろう

桜の風味が味わえるピンク色のういろうも人気のフレーバー。種類によっては桜の葉が入ってるものもあり、優しい香りも感じられることが特徴です。

こし餡を使った茶色のういろうは、「上がり」という名で知っている方も多いかもしれません。天皇家の成婚祝いとして作られたこと、また、上質なこし餡を「上がり餡」と呼ぶことから、その名前がつけられました。羊羹と見た目は似ているものの、全く異なるもっちり食感を楽しむことができます。

アレンジういろうもお目見え!

最近では、マンゴーやレモン・白桃など、フルーツを使ったものや、栗や小豆を混ぜたものまで登場しています。味だけでなくビジュアルが工夫されたういろうも増えてきて、若者にも人気が広がっています。

ういろうの歩んできた歴史

よく考えると不思議な名前?「ういろう」の由来

ういろうの名前の由来には、「透頂香(とうちんこう)」という薬が関係しています。
600年以上前の南北朝時代、中国で薬を取り扱う役職に就いていた陳宗敬(ちんそうけい)が日本に帰化しました。宗敬は自分のことを陳外郎(ちんういろう)と名乗り、その一族は「外郎家」と呼ばれるように。外郎家は、黒くて四角い見た目の「透頂香」という薬を普及させ、この透頂香は「ういろう」という名でも親しまれました。

外郎家は透頂香だけでなく、客をもてなすためのお菓子の製法も日本に伝えました。そのお菓子の見た目が、透頂香に似ていたため、ういろうと呼ばれるようになったということです。

名古屋名物になったきっかけは東海道新幹線の開通!

そもそも愛知県でういろうが販売され始めたのは、1659年ごろといわれています。そこから年月を経て、1964年、東海道新幹線が開通した際に、ういろうの車内販売が始まりました。これがきっかけで愛知県の定番みやげとして世間に知られるようになり、現在に至ります。

まとめ

ういろうと一緒に、愛知旅行の思い出を持ち帰ろう!

今回は、愛知県の愛されお菓子・ういろうをご紹介しました。ぜひ一度、愛知旅行のおみやげやお取り寄せスイーツとして、モチモチとしたういろうの優しい味わいを楽しんでみませんか?

【参考文献】
・青柳Q&A(株式会社 青柳総本家)
https://www.aoyagiuirou.co.jp/about_us/qa/
閲覧日:2021年7月30日

・外郎(ういろう)の語源は何か?また愛知ではいつ頃から売られるようになったのか?(レファレンス協同データベース)
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000043102
閲覧日:2021年7月30日

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