【甘くて美味しい】山梨名産「枯露柿」知っていますか?

【甘くて美味しい】山梨名産「枯露柿」知っていますか?

山梨県甲州市や南アルプス市を中心に生産されている枯露柿。「ころがき」と読み、甘くて美味しい干し柿の1種です。今回はそんな枯露柿について紹介します。

2021年11月16日

枯露柿とあんぽ柿の違いとは?

水分量に違いがあった!

枯露柿と同じくらい有名な干し柿に、あんぽ柿があります。両方甘くて美味しいですよね。この2つの干し柿の違いは何でしょうか?答えは水分量です。あんぽ柿は水分が50%前後残っており、やわらかいのが特徴です。福島県伊達市などで生産されています。一方、山梨県などで有名な枯露柿は、水分量が25~30%ほどです。水分が抜けた分、甘み成分が表面で結晶化し白い粉を吹いているのが特徴です。同じ干し柿でも、それぞれ違いがあっておもしろいですね。

枯露柿の名前の由来

意外と可愛い名前の由来

水分量が少ない分、干す期間が長めな枯露柿です。名前の由来は干す時の様子にあります。皮をむいた渋柿を天日で乾燥させる時、「ころころ」と柿の実全体に日光が当たるよう動かしたことから、枯露柿と呼ばれるようになったといわれています。漢字は難しいですが、名前の由来は可愛いですね。

枯露柿を食べよう

枯露柿の食べ「ころ」は?

枯露柿は12月下旬~1月下旬まで店頭に並びます。保存技術の進歩のお陰で、約1ヶ月保存が可能です。しかし冷凍保存をすれば、なんと1年ほど持ちます。枯露柿は糖度が高く凍りにくいので、冷凍保存する際はしっかり冷凍しましょう。ちなみに枯露柿の名産地である山梨県甲州市では、昔から11月~12月にかけて、まるでオレンジ色のカーテンのように、柿が民家の軒先に干されており、秋の風物詩として大人気です。コロナ禍が落ち着いて観光に行ったら楽しそうですね。

どうやって食べたらよいの?

そのまま食べても甘くて美味しい枯露柿。おせち料理のなますに入れて「柿なます」にしても楽しめます。また硬くなってしまったものを天ぷらにしても美味しいです。

まとめ

枯露柿で季節や旅行気分を味わおう!

今回は甘くて美味しい枯露柿について紹介しました。山梨県甲州市にある民家の軒先で、オレンジ色のカーテンのように干された枯露柿を想像しながら食べることで、冬の季節や旅行気分を味わいましょう。 【参考文献】 ・農林水産省「枯露柿 山梨県」https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/korogaki_yama_nashi.html(閲覧日2021年9月18日) ・特許庁「商標登録第6046830号 伊達のあんぽ柿」https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/6046830.html(閲覧日2021年9月18日)

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著者

寒川 祐美加(管理栄養士)

「人を良くすると書いて食」をモットーに関わった方々が健康で笑顔になれるようなお手伝いをしたいと想い、日々奮闘する管理栄養士。 学生時代、食生活を改善し健康の大切さを知ったことをきっかけに管理栄養士に。大学卒業後は、製薬会社で生活習慣病領域を担当。現在はその経験を活かして特定保健指導やコラムの執筆に従事しております。


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