【山形県のご当地食材】シャキシャキ食感な「セルリー」をご紹介！

山形県のご当地食材である「セルリー」。セルリーはシャキシャキとした食感と爽やかな香りが特徴の野菜で、サラダやスティック野菜のように生で食べるのはもちろん、加熱しても美味しく食べることができます。そこで今回は、セルリーの基礎知識や栄養効果についてお伝えします。

セルリーの基礎知識

セルリーの歴史

山形県で栽培されているセルリーの歴史は、1968年まで遡ります。当時はまだあまりなじみがなく、野菜の中でも栽培が難しいといわれていたセルリー栽培に、若手生産者らが注目し、挑戦したことから始まります。
若手生産者たちは、セルリー栽培の第一人者である、伊藤仁太郎氏の元で研修を受け、1969年から地元・山形県で栽培を開始しました。しかし、当初は地元市場での需要が限られており、生産者たちは毎日往復4時間かけて、県外市場までセルリーを運んだそうです。
その後、生産者たちの熱意が実を結び、セルリーは地元市場や消費者から高い評価を受け、ブランド野菜としての地位を確立しました。
そして、2016年からは、2kgほどの大株なセルリーを「とのセルリー」、1kgほどの小株なセルリーを「ひめセルリー」として売り出すことになりました。

なぜ「セルリー」と呼ばれているの？

セルリーは英語表記「celely」を仏語なまりで呼んだものです。一般的にはセロリと呼ばれますが、セルリー栽培を伝えた伊藤仁太郎氏に倣い、セルリーという呼び方をしています。

セルリーに含まれる栄養素とは？

独特の香りでイライラ解消

セルリーといえば、爽やかな香りが特徴です。この香りはアイピンという精油成分で、精神を安定させ、イライラ解消や不眠の改善などに役立つといわれています。

食物繊維でお腹すっきり！

シャキシャキ食感が魅力のセルリーには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸のぜん動運動を促進し、便のかさを増やすことで便通を整える効果があります。また、食物繊維には血糖値の上昇を緩やかにする作用もあり、生活習慣病予防にも効果が期待できます。

カリウムで高血圧予防！

セルリーにはカリウムが多く含まれています。
カリウムは、細胞内液の浸透圧を一定に保つ働きのある栄養素で、体内の余分なナトリウム（塩分）を身体の外に排出しやすくする作用があります。
そのため、塩分の摂り過ぎによる高血圧や、むくみを防ぐ効果が期待できます。

まとめ

美味しくて栄養たっぷり！山形県のセルリーを味わってみては？

いかがでしたか？山形県のご当地食材である「セルリー」は、生産者の努力と情熱によって作られたブランド野菜です。美味しいのはもちろん、ダイエットや健康にうれしい栄養素も豊富に含まれていますよ。機会があれば、ぜひ味わってみてくださいね。
　
出典：おいしい山形　山形のうまいもの　セルリー　おいしい山形推進機構事務局　アクセス日：2021年9月29日
(https://www.yamagata.nmai.org/crops/umaimono/vegetables/celery.html)
とれたて百科　セロリ　JAグループ　アクセス日：2021年9月29日
（https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=23）
e-ヘルスネット　食物繊維　厚生労働省　アクセス日：2021年9月29日
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html）
e-ヘルスネット　カリウム　厚生労働省　アクセス日：2021年9月29日
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html）