【広島県のご当地食材】皮も食べてOK!「瀬戸内レモン」の歴史と栄養

【広島県のご当地食材】皮も食べてOK!「瀬戸内レモン」の歴史と栄養

国産レモンと聞くと、広島のレモンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。今回は広島県のご当地食材である「瀬戸内レモン」の歴史と栄養について紹介します。

広島とレモンの歴史

偶然からはじまったレモン栽培

レモンの原産地は、インドのヒマラヤ東部山麓(さんろく)と言われています。10世紀にはイラクでも栽培が始まり、12世紀に中近東諸国へ広がっていきました。
広島でのレモンの栽培は、明治31年までさかのぼります。当時、和歌山県からネーブルの苗木を購入した際に、レモンの苗木が3本混入していたことから試植したのが始まりと言われています。

太陽をいっぱい浴びて育つレモン

瀬戸内は、日当たりがよく、雨が少ないことからレモンの栽培に最適な地域です。明治末期頃からレモンの栽培が盛んになり、今では日本一の生産量を誇るようになりました。
日本国内で栽培されるレモンは、主に「リスボン」と「ビラフンカ」という2つの品種があります。広島で栽培される大半のレモンは「リスボン」と呼ばれる品種で、果頂部の突起周囲にくぼみをもつのが特徴です。

1年中楽しめる瀬戸内レモン

広島の「瀬戸内レモン」は、1年を通して味わえます。
8月のハウスレモンからはじまり、10月~11月には鮮やかな緑色をしたグリーンレモンが出回り、12月~5月にかけてイエローレモンが出荷されます。
貯蔵や包装技術が発達したことで、6月~8月に個包装されたレモンが出荷されるようになりました。近年では、1年を通してフレッシュな国産レモンを楽しめます。

レモンの栄養

美肌づくりに欠かせない「ビタミンC」

レモンの栄養と聞いて一番に思い浮かべるのは、ビタミンCではないでしょうか。ビタミンCがもつ抗酸化作用は、ビタミンEと一緒に摂ると、その働きは強まることが知られています。そしてビタミンCは、たんぱく質と一緒に摂ると、コラーゲンの生成を助ける働きも持っています。

代謝を助ける?「クエン酸」

レモンに含まれるクエン酸は、食べたものを身体の中でエネルギーに変えるときの中心的な役割を果たします。
クエン酸は「疲労回復によい」「筋肉や神経の疲労予防によい」「ダイエット効果がある」など言われていますが、現時点で明確なエビデンスは示されていません。今後、研究が進められる中で、これらの効果が明確になると嬉しいですよね。

まとめ

皮まで美味しく食べられる「瀬戸内レモン」

国産レモンは、輸入レモンと違い、防腐剤などが使われていないため、皮まで食べられます。レモンを皮から食べる時には、塩で軽くもみ、流水で洗い流してから使うようにしましょう。
レモンは和え物や酢の物に加えたり、スライスして鍋にのせて食べたりするのもお勧めです。いつもの料理にちょい足しして、レモンの使った料理を楽しんでみてくださいね。

【参考文献】
・広島県/果樹・野菜・花き/瀬戸内 広島レモンとは(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kazyuyasaikaki/setoushihiroshimalemon.html)閲覧日:2021年12月4日
・広島県観光連盟/ひろしま観光ナビ/瀬戸内 広島レモン (https://www.hiroshima-kankou.com/gourmet/ichioshi/lemon)閲覧日:2021年12月4日
・文部科学省/食品成分データベース/果実類・(かんきつ類)・レモン・全果・生 閲覧日:2021年12月5日
・国立研究開発法人・医薬基盤・健康・栄養研究所/「健康食品」の安全性・有効性情報/素材情報データベース/クエン酸(https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail25.html)閲覧日:2021年12月18日

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