【賢く取り入れよう】管理課栄養士が解説!ローフードの取り入れ方とは?

【賢く取り入れよう】管理課栄養士が解説!ローフードの取り入れ方とは?

数年前からローフードや酵素という言葉を見聞きすることが増えましたよね。欧米では90年代頃から有名人やセレブの間でローフードを取り入れる人が増え、日本でも実践する人が増えています。今回は、管理栄養士の視点でローフードについて解説していきます。

ローフードについて知ろう

ローフードとは?

ローフードとは、加熱していない生の野菜や果物、ナッツ類のことをいいます。これらには、ビタミンやミネラル、食物繊維以外に酵素を含んでいます。酵素の働きによって、身体の代謝を助け、体調を整える食事療法です。
ローフードは、ナチュラルハイジーンの哲学が背景になっているとされています。ナチュラルハイジーンとは、19世紀のアメリカの医師によって作られた健康哲学です。ローフードは、一時の流行ではなく、古くからの経験をもとにしたよりよく生きるための生き方とされています。

酵素って何?

酵素はたんぱく質からなり、私たちの身体の中で作られています。身体の中で作られた酵素は、消化や代謝を行うために使われており、1日に使う量は一定です。
消化のために多く酵素使うと、代謝酵素としての分が足りなくなってしまうため、生きた食物から「食物酵素」として補う必要があるのです。

ローフードがなぜ役立つのか

酵素は、人間以外の動物や植物、微生物にも存在しています。食べ物から酵素を補うことで、身体の中で作られた消化酵素の節約につながります。消化のために使われなかった酵素は、代謝酵素として使われる量が増え、代謝のよい身体をつくるというのが考え方です。

ローフードを取り入れる時のポイント

生の食材を活用しよう

酵素は熱に弱い特性があります。低温調理であれば、酵素やその他のビタミンなども壊すことなく摂れるため、生の野菜や果物、ナッツ類を摂ることが重要とされています。
サラダで食べる他、生のままソースやジュースにして上手に取り入れましょう。

<ローフード食材例>
アボカド、トマト、ほうれそう、スプラウト、レタス、小松菜
イチゴ、バナナ、アサイー、イチジク、パイナップル
生アーモンド、生カシューナッツ、発酵玄米、納豆 など

気をつけたいこと

ローフードダイエットを長期にわたり、厳格に行うことは注意が必要です。多くのローフードダイエット者は低体重と無月経を示したというデータがあります。必要な栄養素が不足しないように気をつけることが大切です。

まとめ

基本の主食・主菜・副菜を揃えて生食材の活用を!

必要な栄養素を不足させないためには、主食・主菜・副菜を揃えることが大切です。基本の食事にローフードを上手に取り入れ、代謝を高めていきましょう。

【参考文献】
・ローフードとは.日本ローフード協会 .(https://rawfood-japan.org/about.html).閲覧日2022年2月11日
・ローフードとは.日本リビングビューティー協会 .(http://www.rawfood-kentei.com/rawfood/).閲覧日2022年2月22日
・Koebnick C. ・Strassner C. ・Hoffmann I. ・Leitzmann C.「Consequences of a Long-Term Raw Food Diet on Body Weight and Menstruation:Results of a Questionnaire Survey」Ann Nutr Metab 1999:43:69-79.(https://content.karger.com/ProdukteDB/produkte.asp?Aktion=ShowAbstract&ArtikelNr=12770&Ausgabe=224613&ProduktNr=223977).閲覧日2022年2月11日
・一島英治著.『酵素 ライフサイエンスとバイオテクノロジーの基礎』.東海大学出版会.2001.P21,P46 ~P57

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