【ダイエット中にもおすすめ?】キャンディーの魅力と選び方を管理栄養士が解説

【ダイエット中にもおすすめ?】キャンディーの魅力と選び方を管理栄養士が解説

夕方の空腹時に少し糖分が欲しくなり、キャンディーを舐めた経験は誰にでもありますよね。ダイエット中の人は、なるべくカロリーをカットしようと飴でさえ食べることを控えてしまうかもしれません。けれどちょっと待って!今回は、小さいキャンディーに隠された魅力を管理栄養士がご説明します。

キャンディーとは?

キャンディーの材料と種類

キャンディーの材料は、主に砂糖や水あめ、着色料や香料です。これらの材料を煮詰める温度によって、仕上がりの固さや食感に違いが出ます。一般的なあめ玉のように食感が固い「ハードキャンディー」は、140度以上の高温で煮詰められています。キャラメルやヌガーなどの「ソフトキャンディー」は、砂糖や水あめに、きな粉や粉あん、バターなどを加え、100度程度の温度で煮詰めたもので、食感は柔らかく口溶けもなめらかになっているのです。

キャンディーのカロリー

市販されているキャンディーは大体1粒4g程度です。日本食品成分表によると、ハードキャンディーに分類されるあめ玉は1粒16カロリー、ソフトキャンディーのキャラメルは1粒17カロリーでした。市販されているものでやや大きめの1粒8gほどの黒飴などはその分カロリーも高くなり、1粒30カロリーほどです。おおむね市販されているキャンディーは1個15~30カロリー程度でしょう。

「ノンシュガー」「シュガーレス」「糖類ゼロ」の正体

表示に隠された秘密

健康志向の高まりとともに、次々の登場している糖質カット商品。実は、表示には基準値を満たしていれば「無、ゼロ、ノン、レス」と含まない旨の表示ができます。これは、キャンディーに含まれる糖類が、100g当たり0.5g未満であれば「ノンシュガー」「シュガーレス」「糖類ゼロ」と表記できるのです。つまり、カロリーもゼロではないことに注意が必要です。

カロリーゼロのキャンディーもある?

糖質の中でも、糖アルコール(エリスリトールやキシリトールなど)と呼ばれるものは、甘さを感じるのにカロリーがありません。カロリーがゼロの秘密とは、人の体内(小腸)で吸収することができないものだからです。ただし、吸収できないゆえに摂りすぎると、お腹がゆるくなることがあります。

実はこんなに!?キャンディーの魅力

空腹時のドカ食いを防ぎ結果として肥満予防に

私たちの体は、糖が不足するとエネルギー不足となり、疲れを感じ、集中力の低下につながります。キャンディーに含まれる糖は、人の体にすぐに吸収されます。仕事中に休憩が取れないときなど、キャンディーを1粒舐めることで気分転換にもなるでしょう。また、空腹感が強いまま過ごして夕食を迎えるより、キャンディーを舐めることである程度空腹がまぎれ、ドカ食いを防ぎ肥満予防にもつながります。

災害時の食品としても

地震などの災害時の初期段階では、食事は生きるために必要不可欠なもの。その際役立つのが、キャンディーです。急速なエネルギー源になるので、とても重要な「食品」です。塩飴などは、夏の熱中症予防にも役立ちます。ハードタイプのキャンディーは水分量も少なく日持ちもしやすいので、鞄や職場にストックしておくとよいでしょう。

歯周病予防にも

キャンディーは他のお菓子とは違い、口の中での滞在時間が長く、絶え間なく食べてしまうと歯周病のリスクにつながります。歯周病になりにくいとされる甘味料として、キシリトールやエリスリトール、オリゴ糖などがあります。現在はそれらを使ったキャンディーも市販されていますので、間食としてもおすすめです。

まとめ

キャンディーの選び方

今回はキャンディーの種類や、以外な一面をご紹介しました。ダイエット中や肥満の予防では、空腹感のコントロールが欠かせません。カロリーがあるからと何でも控えるのではなく、夕方の空腹時にキャンディー(できれば歯周病予防のあるもの)を1~2粒舐めるとよいでしょう。

【参考文献】
農林水産省.aff(あふ)2016年.特集2飴(1)(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1611/spe2_01.html).閲覧日2022年5月7日

グリコ栄養食品たべもの辞典.みんな大好き日本の国民食をしろう!キャンディ.キャンディ株式会社(https://www.glico.com/nutrition/tabemono/food/13/index.html) 閲覧日2022年5月7日

精糖工業会理事兼事務局長 内田豊.糖に関する表示について.独立行政法人農畜産業振興機構(https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000240.html) 閲覧日2022年5月7日

西博史.繊維と工業.Vol65 No12(2009年).ゼラチンとキャンディー類への利用について. 451P (https://www.jstage.jst.go.jp/article/fiber/65/12/65_12_P_449/_pdf)閲覧日2022年5月7日

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