【肌の乾燥にお悩みの方必見】皮膚を守る食材について管理栄養士が解説します!

【肌の乾燥にお悩みの方必見】皮膚を守る食材について管理栄養士が解説します!

冬になり暖房をつけると室内は乾燥します。唇が渇きやすくなり、肌の乾燥を感じたことがあるのではないでしょうか?部屋の乾燥だけでなく、寝不足や食生活の乱れもお肌の健康に影響します。今回は肌の乾燥の原因と、その対処法や皮膚を守る栄養素と食材などについて管理栄養士がわかりやすく解説します!

2023年12月16日

肌が乾燥する原因とは?

環境要因

環境要因のひとつに、暖房器具使用による室内の乾燥があります。部屋が乾燥する原因は湿度が低下するから。これは空気が含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)は、温度によって変動するためです。 図をご覧ください。部屋に見立てた四角の中に水色の玉(空気中の水)があります。水分量が同じ部屋で温度が上がると、空気中に含むことができる水蒸気量が多くなるため湿度が下がり室内が乾燥した状態となるのです。

生活習慣(睡眠)

肌の保湿力と保護機能の指標とされる「皮膚のバリア機能」は、睡眠が不足すると低下することが研究で報告されています。 令和元年国民健康・栄養調査によると20歳以上で男女とも約40%前後が「5~6時間未満」「5時間未満」でした。寝る前のテレビやスマホ、アルコールやカフェインの摂取、仕事や育児で睡眠不足の原因とわかりました。健康づくりのための睡眠指針2014では、1日の理想的な睡眠時間は成人で6~8時間とされています。

生活習慣(食生活)

栄養士は「1日3食食べ、主食・主菜・副菜をそろえましょう」といいます。なぜでしょうか?それは食品によって含まれる栄養素が異なり、1食で摂取できる栄養素量に限りがあるからです。肌に関するところでは、ビタミンAが不足すると肌や粘膜が乾燥することがわかっています。

乾燥を予防する

環境要因対策

部屋の湿度は40~60%が理想です。加湿器の利用だけでなく、濡れたタオルをつるしておくだけでもよいでしょう。

生活習慣で予防

浅い眠りは成長ホルモンが分泌されにくいため、肌荒れの原因になります。睡眠の質を下げる、寝る前の長時間スマホ使用やカフェイン、アルコールの摂取は控えましょう。 脂溶性のビタミンAが不足すると、皮膚が乾燥することが知られています。いつも同じ食材ではなく、いろいろな食材を食べるようにしましょう。

食事で肌の乾燥を予防する

皮膚を守る栄養素

これらの栄養素を摂れば、肌の乾燥を防げる!というものではありません。栄養素は限定して摂取しても体内で作用せず、さまざまな栄養素が関係しあって私たちの体をつくっています。食品それぞれに含まれている栄養素も異なるため、日々の食事のバランスが重要なのです。日々の食事がきちんととれていれば不足しにくい栄養素ばかりです。今一度、食事内容を見直してみましょう。

肌に嬉しい栄養素が手軽に摂れる方法

レバーには、ビタミンAや鉄などお肌だけでなく、女性の体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。ただ、臭みがあるため下処理など調理にはやや手間がかかりなかなか食卓に登場しにくい食材でもあります。そんなとき、市販の焼きとり(レバー串)が便利です。いつもの食事に2人で1本のレバー串を添えるだけで栄養素が補えます。 また、おやつにアーモンドやキウイフルーツチーズを選ぶ。主菜やお弁当に冷凍南瓜を添える、スープやサラダにピーラーでむいたにんじんをプラスすることで肌に嬉しい栄養素が摂取できますよ。

朝食は手軽でOK

朝食というと和定食かとトーストにハムエッグのスタイルをイメージしませんか?今まったく何も食べていない人は、完璧を目指さず、まずはバナナやヨーグルト、野菜ジュースとハムチーズパンなど何か食べることから始めましょう。

まとめ

原因を知りきちんと対策する

冬になると悩ましい肌の乾燥について原因と予防方法について解説をしました。肌が乾燥する原因は環境と、生活習慣です。どちらかだけ対策をしても肌はうるおいません。現在の部屋の環境や、睡眠や食事のとり方を見直して乾燥肌からさよならしましょう! 【参考文献】 姫路工学キャンバス新型コロナウィルス感染症総合対策会議.乾燥する冬の感染予防対策~加湿と換気が効果的~.(https://www.eng.u-hyogo.ac.jp/topics/corona/health-news20-20210112.pdf)閲覧日2022年7月5日 厚生労働省.健康づくりのための睡眠指針2014年(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf)閲覧日2022年7月5日 令和元年国民健康・栄養調査結果の概要.第3章 身体活動・運動及び睡眠に関する状況(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf)閲覧日2022年7月5日 物井則幸,佐野明美.オレオサイエンス,2019年,第19巻第7号,295p

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著者

井上 慶子(管理栄養士)

戸板女子短期大学・日本女子大学卒業。病院勤務を経て、健康は日々の積み重ねであることを実感。その後フリーの管理栄養士として特定保健指導業務に従事。現在は「習慣が自分のからだをつくる」をモットーに普段の食事に取り入れられるお手軽レシピの開発、わかりやすいコラムの作成などを行っています。


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