身体の滞りが脂肪を呼ぶ?漢方的ダイエットの考え方とは

身体の滞りが脂肪を呼ぶ?漢方的ダイエットの考え方とは

漢方茶マイスター兼薬膳アドバイザーの佐々木 美紗です。漢方というと、にがい・まずい「漢方薬」をイメージされる方が多いかもしれませんが、現在はのみやすく工夫された漢方薬も増えてきました。漢方的考え方を取りいれて、体質にあったダイエットですっきり健やか美人を目指しましょう!

そもそも「漢方」とは?

日本人の体質にカスタマイズされた東洋の伝統医学のこと

日本では東洋の伝統医学のことを総称して「漢方」というのが一般的です。漢方は中国の伝統医学である中医学の考え方をもとに日本の風土や日本人の体質にカスタマイズされ、独自の発展を遂げた医学です。

「漢方薬」はその医学に基づいて、天然物である生薬(天然に存在する薬効を持つ植物・鉱物・動物)を2種類以上組み合わせて作られた薬のこと。国内で代表的なものだとツムラの漢方などです。今だと病院やクリニックでも処方される機会が増えましたね。

ちなみに「漢方」という言葉自体は江戸時代から使われるようになった日本独自の呼び方で、オランダ人を通して伝えられた西洋医学「蘭方」と区別するために生まれた言葉と考えられています。

薬膳とは、中医学の理論にもとづき食材や生薬(天然に存在する薬効を持つ植物・鉱物・動物)を組み合わせてつくる料理または食事のことを指しますので、漢方の考え方で処方される薬が「漢方薬」、料理・食事が「薬膳」になります。

ダイエットを邪魔する体の滞り

脂肪が蓄積される理由とは?

漢方の考え方では、脂肪は体にたまった余分な水の滞りや、消化や水分代謝の低下により蓄積されると考えられます。

また脂肪が蓄積された状態が長期化すると、冷えを引き起こしたり、血のめぐりの悪さも引き起こして、ますます痩せにくくなってしまうことも。

漢方では、なにが原因で体に脂肪がたまりやすくなってしまうかから、体の滞りのタイプを大きく3つに分けることができます。

①血のめぐりが悪い体質(固太りタイプ)
②水分代謝が悪い体質(水太りタイプ)
③ストレスをためやすい体質(ストレス太りタイプ)

自分の体の中にある滞りを知り、それにあった食材やお茶を取り入れることで、体の巡りをよくして自然なダイエットを目指しましょう!

次回、各タイプの解説と「あなたはどのタイプ?漢方体質診断!」を、お届けします!

-->> 漢方ダイエット体質診断!あなたは「なに太り」タイプ?

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