みなさんはケッパーをご存知でしょうか?ケイパーとも呼びますが、主にフランスやイタリア、スペインなど、西洋料理に使用される、ハーブ類の仲間です。実はこの実、様々なダイエットや健康効果、効能があるんです。今回はケッパーについて掘り下げ、詳しく分かりやすく管理栄養士が解説します!
ケッパーについて
料理の脇役!ケッパーのこと
ケッパーは南ヨーロッパや北アフリカが原産で、乾燥すると風味を失うので、
一般的に実を酢漬けや塩漬けにします。
食べるとオリーブに近い味ですが、独特の風味があり、料理の味が締まりぐんと美味しくなります。さっぱりとした風味を持つので、スモークサーモンに添えたり、バター料理などの他、刻んでタルタルソースやケッパーソースに使ったり、また、アンチョビの油漬けになどにも利用されています。
昔から使われていた優秀食材!
15世紀頃、フランスの医師が食欲改善などのケッパーの薬効について著述している記録も残っていたり、南イタリアでは、ケッパーの根を煎じて抗菌薬として使い、北アフリカでは、この地域に古くから住むベルベル人たちにより、ケッパーとハチミツを混ぜて、皮膚の乾燥や老化防止用の美容クリームとして使われているそうです。
ケッパーのダイエットや効能
ケッパーの注目の栄養成分
ケッパーの栄養成分で期待されるものをご紹介します。
カプリン酸
カプリン酸は脂肪組織との親和性が高く、油を使った料理と相性が良いのが特徴。
乾燥すると香りが落ちるため、水分のある状態で保存します。バターや話題のココナッツオイルにもカプリン酸が含まれており、脂質を分解したり、胃腸内の掃除(デトックス作用)効果が高いとされ、ダイエット食品として注目を集めています。
その他冷えの防止、抗リウマチ作用、解熱作用、鎮痛作用、虫下し効果、
気の巡りを潤滑にして脳代謝も良くするため、痴呆症の予防にも良いとされています。スモークサーモンに和えるのは解毒作用の面もあり、刺身にわさびを添えるのと同じ効果が期待できます◎
ケルセチン
ポリフェノールの一種で、ビタミンEより抗酸化力が強く、抗炎症作用、ガン、動脈硬化や高血圧を予防、血栓も防いでくれる働きがあるとされています。ケッパーの他タマネギ、リンゴなどに多く含まれる成分です。
美味しく食べるコツ
身近な料理にケッパーを入れてみよう!
食欲の秋は、何を食べても美味しいですよね。普段の食事にケッパーを加え、さらに美味しく楽しい時間を過ごしてみては?味もですが見た目もおしゃれで可愛いケッパーを、是非使用してみましょう。
スモークサーモンに合う様に、秋鮭にも勿論合います。ムニエルにし、ケッパーのソースを添えると、いつもと違った風味が楽しめます☆魚は鮭に限らず、色々と試してみても◎
アンチョビとケッパーのソース(2人前)
酢漬けケッパー(粗みじん):12g
アンチョビ(粗みじん):12g
ニンニク(みじん切り):4g
EXVオリーブオイル:28 g
白ワインビネガー:15g
イタリアンパセリ(粗みじん):適量
アクセントにも◎
また、いつものパスタソースにも刻んで少量加えたり、サラダに実のまま加えると、アクセントになりますよ!
まとめ
いかがでしたか?料理の名脇役、ケッパー。少し癖もありますが、上手に使えば料理もぐんと美味しく、何よりダイエットや健康効果が期待できます。酢漬けの瓶なら身近なスーパーにも売っているので、この機会に手に取って、日々の生活に活用してみて下さいね!
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