チョコレートはダイエットの大敵のような存在に思われがちですが、実はうまく利用すればダイエットや健康維持の効果が得られるのです！今回は【チョコレート】の栄養について、管理栄養士が簡単にお伝えしますので、是非参考にしてみてください♪
チョコレートはダイエットの大敵？！
チョコレートは口の中ですっと溶けて、ほろ苦かったり、甘かったり、口当たりが良くて美味しいですよね。チョコレートはカカオの樹の果実の中にある種子の「カカオ豆」を原料としたお菓子です。チョコレートはカカオ豆の中にある胚乳という組織の部分をを潰し、カカオ豆の脂肪分であるカカオバター、香料、砂糖やミルク（乳製品）等を加えて練り上げるそうです。その後、一定の温度で混ぜるて冷やして固めるとチョコレートができあがります。
主なチョコレートの種類
・ミルクチョコレート
一般的に砂糖とミルク（乳製品）を加えたものを言います。
・ホワイトチョコレート
一般的に砂糖やミルク（乳製品）を加えて、カカオバターから苦味のある褐色部分を除去したものを言います。
・ビターチョコレート
一般的にミルク（乳製品）が入っていないものを言います。ダークチョコレートやスイートチョコレートと呼ばれることもあるようです。
気になるカロリーは？
チョコレートの種類によりカロリーや糖質、脂質の割合は違いますが、板チョコ1枚分が約300kcal前後と、チョコレートはやはり高カロリーですね。しかし、ダイエットや健康維持に効果的と言われているのは、チョコレートの原料であるカカオの特有の苦味成分、「テオブロミン」「カカオポリフェノール」が含まれているからなのです。
テオブロミンって何？
カカオに多く含まれている苦味成分とされています。自律神経を調節する働きがあるので、ストレスを緩和してリラックス効果に繋がります。血管拡張作用があり、血行を良くしてくれるので、冷え性の改善や基礎代謝率を高めて体温を上げ、エネルギー消費率がアップするので、ダイエット効果が期待できます。さらに、大脳を刺激してくれる作用があるので、集中力や記憶力、思考力を高めてくれるかもしれません。
カカオポリフェノールとは？
こちらも原料になるカカオに含まれている苦味成分。チョコレートのポリフェノールの含有率や吸収率はワインや緑茶よりも優れていると言われています。カカオポリフェノールの効能はLDLコレステロールの酸化を防いで、動脈硬化を予防する働きがあるそうです。さらに、胃の病気の原因となるピロリ菌を抑制したり、アレルギーを抑える効果が期待できます。カカオポリフェノールは抗酸化力に優れいているため、アンチエイジング、美肌にもおすすめですね。
血管を丈夫にして血流を良くすることで新陳代謝を活発にし、血管拡張作用があるため、冷え性にも効果的と言われています。
■【ダイエット中でもチョコレートが食べたい！】今大注目の「ハイカカオチョコ」って？
どれくらいの量がいいの？
チョコレートの中でもホワイトチョコレートはカカオバターから苦味のある褐色部分を除去しているのでダイエット効果はあまり期待できないと言われています。選ぶならば、「カカオ70％以上のビターチョコレート」がいいでしょう。また、テオブロミンやポリフェノールの効果を期待しすぎて摂りすぎないように注意しましょう。ビターチョコは糖質の量は少なくなっていますが、脂質の量が多い場合があります。食べ過ぎは高カロリー摂取になる危険があるかもしれません。ダイエット中で食事以外に食べるなら、1日100kcal前後、約25ｇ程度にしましょう。
チョコレートの食べ方
食事はダイエット中でも1日3食が基本です！そこに、カカオ70％以上のビターチョコレートを食前や食後に食べると効果的でしょう。食前ならば、満腹中枢に働きかけてくれて食欲を抑えてくれるかもしれませんよ。ダイエット中で食後に物足りなさを感じた時はチョコレートを少し食べて、食べ過ぎ防止にも。一度にたくさん食べるのではなく、1日少しずつ分け食べるといいでしょう。小腹が空いた時に間食としてもおすすめです。
■本当に食べて大丈夫？甘いチョコレートはダイエットの強い味方だった！？
まとめ
いかかでしたか？カカオ70％以上のチョコレートは少し苦いですが、この苦味成分がダイエットや健康維持におすすめです。しかし、大事なポイントは食べ過ぎないようにすることです。チョコレートは日持ちする便利な食品なので、日頃は少しずつ食べる程度にしましょう♪
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