【また太った?】炭水化物抜きでも痩せない本当の原因とは?
糖質制限ダイエットや低炭水化物ダイエットが流行した事もあり、「炭水化物はダイエットの敵!」というイメージが根強く残っています。しかし「炭水化物を食べないようにしているのに、なぜかやせない…」と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。そこで今回は、炭水化物を食べていないのに太ってしまう理由やダイエット中の炭水化物の上手な食べ方について解説します。
2019年05月31日
そもそも、炭水化物の役割とは?
不足すると、身体にとって悪影響も!
炭水化物とは、たんぱく質や脂質などの3大栄養素の一つで、主にご飯やパン、麺などの主食やイモ類、カボチャ、とうもろこし、果物類などに含まれている栄養素です。 体脂肪増加の原因となるイメージですが、実は私たちの身体や内臓を動かしたり、脳を働かせるための重要なエネルギー源となる栄養素なのです。摂り過ぎるとエネルギーとして消費しきれずに体脂肪としてため込まれてしまいますが、逆に不足すると身体にとって悪影響が及ぼされる可能性があります。 ▶【頑張らないダイエット!】管理栄養士が教える「手抜きごはん」でやせるコツって?
炭水化物が不足するとどうなる?
①ストレス太りの原因になる
炭水化物の中には、糖質と食物繊維があります。その中でもエネルギー源となるのは糖質で、特に脳のエネルギー源は炭水化物が分解されてできるブドウ糖のみとなります。 そのため、炭水化物が不足すると脳へのエネルギーが不足し、「イライラ感を感じやすくなる」「やる気が出なくなる」「集中力が続かなくなる」などの状態を感じやすくなると言います。こういった状況が続くと、ストレスを感じて何かの拍子に食べ過ぎてしまい、挫折やリバウンドの原因になります。
②便秘の原因になる
炭水化物の中には食物繊維も含まれています。食物繊維は消化吸収されにくく、エネルギー源にはならない栄養素です。食物繊維には便通を整える働きがあるため、不足すると便秘の原因となり体重が増加したり、肌荒れや不快感などの原因にもなります。
③安心してつい食べ過ぎてしまう
「炭水化物を抜いているから大丈夫!」とついお酒を飲み過ぎたり、脂っこいお食事を摂り過ぎたり、たんぱく質中心のお食事をしていませんか? ビールや日本酒、ワイン、カクテルなどのお酒には糖質が多く含まれていますし、脂質が多いメニューは高カロリーです。 また、筋肉の材料となるたんぱく質ですが、一度に摂り過ぎると筋肉ではなく体脂肪としてため込まれてしまいますし、脂っこいお食事は高カロリーなので、かえって太りやすくなってしまう恐れもあります。
④やせにくい体質になる
エネルギー源となる栄養素である炭水化物を抜くと、最初は体重が減ります。 しかし、炭水化物が不足する事で身体が危機感を感じ、少ないエネルギーで活動を出来るような体質(いわゆる省エネ体質)に変化してしまい、同じ食事量でもやせにくくなったり、逆に太ってしまう可能性もあります。 また、エネルギー源が不足する事で炭水化物の代わりに筋肉が分解され、筋肉量が減って代謝が落ち、ますますやせにくくなってしまいます。 ▶【ダイエット中でも炭水化物OK?!】「冷やして食べる白米」の秘密とは?
炭水化物は適量を摂りましょう
適量の目安とは
ご飯の1食あたりの適量は「軽く握ったこぶし1個分の量」を目安にすると良いでしょう。おかずとしてイモ類やカボチャなど炭水化物が多い食材を召しあがる場合には、その分ご飯の量を減らして調整すると安心です。 また、お酒を飲む際にはビールや日本酒、ワイン、カクテルなどの糖質が多いお酒は出来るだけ控え、ハイボールや焼酎、ウイスキーなどの糖質が少ない蒸留酒を選ぶようにしましょう。 さらに、ご飯物や麺類などの炭水化物が多いおつまみではなく、たんぱく質や野菜のおつまみを選択するとより安心です。
それでも炭水化物を抑えたい!という方は
全く食べないのはNG
適量の炭水化物を摂りつつダイエットを行って頂くのが望ましいのですが、ダイエットの目標期限が近い方ですと「炭水化物を制限して、早くダイエットの結果を出したい!」という方もいらっしゃるかと思います。 そういった場合、炭水化物を全く摂らないような極端な炭水化物制限ダイエットは避け、夕食のご飯を適量の半分にする、果物を控える、間食を控える、お酒を飲まないようにする、など無理のない範囲で炭水化物を調節するような方法がオススメです。
まとめ
上手に炭水化物を取り入れて、バランスの良い食生活を!
いかがでしたか?ダイエットにとって大切なのは、「炭水化物を食べない食生活」ではなく、「適量の炭水化物を取り入れたバランスの良い食生活」です。 主食・主菜・副菜の3点セットを揃えたお食事を召しあがる事で、身体にとって必要な栄養素をしっかりと摂る事ができ、やせやすく太りにくいお身体に近づきますよ。
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。