【毎日飲んでダイエット】管理栄養士もおススメの「ココア」はダイエットの味方ってホント?
冬になると、温かいココアを飲んでほっこりあったかい気持ちになるという方も多いのではないでしょうか。「甘~いココアはダイエットの大敵!」と思われがちですが、それは間違いなんです!今回は、そんな冬の定番であるココアの嬉しい魅力と、ココアを使ったレシピを管理栄養士がご紹介します。
2018年10月18日
そもそも『ココア』って?
ココアは、カカオ豆に含まれるカカオマスからココアバターを絞り、細かく砕いたあと、粉末状(ココアパウダー)にして作られます。市販で売られているココアは、ピュアココア(別名:純ココア)と調整ココアの2種類あります。ピュアココアは、ココアパウダーの状態の商品です。それに対して、調整ココアは、ココアパウダーに砂糖や粉末状の乳製品を加え、飲みやすくした状態の商品です。
ココアの嬉しい魅力
ココアには、カカオポリフェノールや食物繊維、苦味成分であるテオブロミンをはじめ、たんぱく質や、カルシウム、マグネシウム、鉄、カリウムなどのミネラルに加え、ビタミンB群などの、多くの栄養素が含まれています。
1:ダイエットを強力サポート!「カカオポリフェノール」
カカオポリフェノールとは、カカオエキスに含まれるポリフェノールの一種です。抗酸化作用が強く、血流の促進や血糖値の急上昇を抑える働きがあり、脂肪燃焼を助ける作用があるとも言われています。さらに、最近は記憶力への影響やストレスを抑える働きにも注目が集まっています。
2:お腹スッキリ!「食物繊維」
ココアに含まれる食物繊維は、水に溶けにくい不溶性食物繊維であるリグニンを多く含みます。リグニンは、腸内の余分なものを包みこみ排泄するため、便通の改善が期待できると言われています。
3:ココアの苦味成分に注目!「テオブロミン」
ピュアココアを飲んだときに、苦いと感じたことはないでしょうか。 この苦味成分は、テオブロミンと言い、カフェインと同様に血管を広げる作用や、自律神経を刺激する作用があります。また、脂肪の蓄積を抑えたり、体重増加の抑制を助けるとも言われています。
4:その他にも…
ココアには、血液の流れを良くし、冷え性改善にも繋がることが明らかとなってきました。そのパワーは生姜と同等で、持続力ではココアのほうが高いという研究結果もあります。また、胃痛の原因になるピロリ菌の殺菌や、歯周病関連菌の抗菌などの効果が注目され、研究が進められています。 このように、ココアに含まれる栄養素には、嬉しい魅力がたくさんあります。特に、ピュアココアは、これらの栄養素が多く含まれていますよ♪
ココアのおいしい飲み方
ココアを飲むなら、手軽さ重視?栄養素重視?
調整ココアは飲みものとして、ピュアココアはお菓子づくり用として、それぞれ使い分けている方も多いのではないでしょうか? ◆調整ココア 手軽に美味しくココアを飲むことができるのが魅力です。 ◆ピュアココア ココアの栄養素をしっかり摂りたいという方は、ピュアココア選ぶと良いでしょう。調整ココアに比べると飲みにくいと抵抗を感じる方は、シナモンなどで風味づけすると良いですよ。また、甘味も欲しいという方は、ミネラル豊富なはちみつをティースプーン1杯弱加えると飲みやすくなります。
1日の目安はこのくらい!
嬉しい効果がたくさんあるココアですが、飲み過ぎ、食べ過ぎには気をつける必要があります。食事バランスガイドでは、嗜好品の目安を1日200kcalと示しています。これは、お菓子や飲み物などを含めた1日にとる嗜好品の目安量です。摂りすぎた余分なカロリーは、体脂肪にかわり太ってしまう可能性があります。体に良いと言われるものも、摂りすぎるとデメリットが生じるということを意識して、上手にココアを取り入れていくことが大切です。ココアの飲料であれば、1日1杯。スイーツとして食べる時も、他の嗜好品と合わせて1日200 Kcal以内を心がけましょう。
飲むだけでは物足りないという方は…
コレステロール0!生チョコプリン
カロリーは83kcal!豆乳やはちみつを使っているため、満足感があり、女性には嬉しいスイーツです。 ▶「コレステロール0!生チョコプリン」レシピはこちら
食感が楽しい野菜スイーツ♪大根のトリュフ風
カロリーは71kcal!大根を使っており、食感も楽しめるスイーツです。 ▶「食感が楽しい野菜スイーツ♪大根トリュフ風」レシピはこちら ▶「その他のココアパウダーを使ったスイーツ」レシピはこちら
ココアを毎日に取り入れよう!
ここまでお読みいただき、ココアの魅力を感じていただけたでしょうか?ポイントをおさえ、小腹が空いたときやリフレッシュとしての間食、食欲のない日の朝食など、日々の生活の中で、ココアを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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著者
酒井 葉子(管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)
幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。