最近、チョコレートに含まれるカカオのダイエット効果について、多くの研究結果が報告されています。おやつにチョコレートを食べてダイエットができるなんて、夢のような話は本当なのでしょうか?
チョコレートダイエットのために知っておきたい基礎知識を、チョコレート大好き管理栄養士が解説いたします。
チョコレートでダイエットって本当?
チョコレートのダイエット効果とは
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには動脈硬化の予防や便秘の予防、改善効果が報告されています。
また、カカオポリフェノールが脂肪の吸収を抑えるとの研究結果もあり、ダイエット効果も期待できると言われています。
カカオポリフェノールが多ければ多いほど良い?
チョコダイエットに失敗しないチョコレート基礎知識
チョコレートをダイエットにいかすためには、まずはチョコレートがどうやって作られるか知っておくことが大事です。
カカオ豆からチョコレートができるまでの工程を、簡単にわかりやすくまとめました。
知って得するチョコレートができるまで
①チョコレート主原料はカカオ豆と呼ばれるカカオの種子です。かぼちゃの種のように綿に包まれています。
②カカオの種子を発酵させたのち、焙煎し細かく砕いてすりつぶします。このすりつぶされたものがカカオマスです。
③次にカカオマスを圧縮します。圧縮すると液状のカカオバター、固形のカカオパウダーに分かれます。カカオパウダーは純ココアやピュアココアと呼ばれます。ココアを作るときにも使われます。
④カカオマス 、添加用のカカオバター 、砂糖 、粉乳、乳化剤 香料を混ぜ合わす。
⑤冷やして固めてチョコレートの出来上がり。
カカオ〇〇%の計算法は?
チョコレートと呼ばれるものには通常30%~40%のカカオ分が含まれています。最近ではカカオポリフェノールの健康効果が注目されているため、カカオ75%やカカオ85%など高カカオ分をアピールするチョコレートが販売されています。
チョコレートはカカオマス、カカオバター、砂糖と牛乳を乾燥させ粉末状にした粉乳を混ぜ合わせ冷却したものです。カカオ%の計算方法は次の式となります。
【カカオ〇〇%=カカオマス〇〇%+カカオバター〇〇%】
例えばカカオ55%というと、
カカオマス20%+カカオバター35%=カカオ55%
カカオマス35%+カカオバター20%=カカオ55%
上のように、カカオマスとバターの比率が変わってもどちらもカカオ55%。
ここで注目したいのは、カカオマスとカカオバターの脂質量、カロリー量の違いです。
高カカオチョコレートの落とし穴
高カカオ=ヘルシー、ではない!
100g中のカカオマスとカカオバターのカロリーは
カカオマス:625カロリー
カカオバター:884カロリー
高カカオチョコレートでも、カカオバターの配分が多いものはそれだけ脂肪分とカロリーが高くなります。
ちなみに、独立法人国民生活センターなどの国の機関からも、消費者へのアドバイスが下記のように記されています。
・高カカオチョコレートは普通のチョコレートより脂質量が多い。間食として食べることが多い食品であり摂り過ぎには注意が必要。
・高カカオチョコレートは嗜好品として楽しむ分には問題ないが、テオブロミンやカフェイン等の生理作用のある物質も多く含まれるため、これらの成分に敏感な人やテオフィリン等の医薬品を使用している人は摂取に注意が必要。
▶国民生活センター「高カカオをうたったチョコレート」について
チョコレートを買うときにココをチェック!
チョコレートのパッケージの原材料名をご覧になったことはありますか?
原材料の順番は配合が多いものから順番に書いてあります。
チョコレートの砂糖分が気になる人は、砂糖の表記が一番初めにないものを。チョコレートの脂質を控えたいと思っている方は、カカオバター(ココアバター)が後のほうに書かれているものを目安にされてみてはいかがでしょう。
最後に
チョコレートダイエットはチョコレートを食べることで、大好きなチョコレートや甘いものを抑えている…というストレスを軽減することのメリットもあります。
ダイエット効果を期待するのであれば、食前にチョコレートをひとかけら食べる。また、おやつにはチョコレートをひとかけら食べて、ほかの間食は控えるということを習慣にすること。チョコレートは健康に良いという報告があっても、食べすぎはマイナスにつながることも。
上手にチョコレートを生活に取り入れ、ストレスのない食生活を送っていきましょう。
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