七草粥だけじゃない!栄養豊富な「せり」のおすすめな食べ方

七草粥だけじゃない!栄養豊富な「せり」のおすすめな食べ方

「せり」と聞くと七草粥に入っているイメージで、その他では食べ慣れない野菜ではありませんか?今日はせりの栄養、食べ方に注目してせりの魅力に迫ってみましょう。

2019年03月03日

せりってどんな野菜?

春の七草として有名で、1月7日に食べる七草粥の中に入っているイメージが強くありますよね。一般的には11月~3月に収穫と出荷が行われ、おいしい時期は1月~3月と言われています。独特な香りがあり、シャキシャキとした食感が特徴の緑黄色野菜です。 冬から早春にかけて出回るほうれん草、小松菜、水菜などの野菜に比べてやや馴染みが薄い野菜ですが、しかしせりにはこんな栄養素が含まれています。

β-カロテン

β-カロテンはプロビタミンAとも呼ばれ、体内でビタミンAに変わります。せりにはこのβ-カロテンが豊富に含まれています。ビタミンAは皮膚や粘膜をつくるときに働き、これらを丈夫にします。

ビタミンC

ビタミンCは体を構成するコラーゲンの生成に働きます。丈夫な血管や筋肉、皮膚などをつくります。また、ビタミンCはビタミンAとともに抗酸化ビタミンと呼ばれ、活性酸素を抑える働きがあります。活性酸素は免疫力を低下させるので、抗酸化ビタミンは免疫力アップ、風邪予防が期待できます。

鉄分

せりには鉄分も含まれます。鉄は赤血球の成分です。血液中で酸素を運ぶ働きがあります。不足するとからだに酸素が行きわたらなくなり、貧血になりやすくなります。

食物繊維

食物繊維の中でも水に溶けない不溶性食物繊維が多く含まれます。便の量を増加させ、腸内環境を改善する働きがあるので、便秘の予防に役立ちます。

せりの食べ方

では実際に、どうやって食べたらいいでしょうか? 火通りがいいので使いやすい野菜ですが、せりの使い方がパッと思いつかないことが多いと思います。 でも難しく考えなくて大丈夫。「いつもの野菜⇒せり」にかえて、定番料理を作るのが簡単でおすすめです!せりの豊かな香りと食感がいつもの料理を春らしい味にかえてくれますよ。

鍋の中にせりを入れてみましょう!【春菊⇒せり】

きりたんぽ鍋にはせりを入れることで有名です。いつもの定番の寄せ鍋、鶏の水炊き鍋などには白菜やねぎと一緒に春菊を入れることが多いと思います。この春菊のかわりにせりを入れてみましょう。他の野菜が煮えたころ、最後にせりを加えてさっと火を通して食べます。 せりの香りとシャキシャキとした食感が楽しめます。いつもの鍋にちょっと変化を出してくれますよ。

お吸い物にせりを入れてみましょう!【三つ葉⇒せり】

お吸い物の青味には三つ葉やネギを入れるのが定番ですが、これをせりにかえてみましょう。お吸い物の繊細なだしの味とせりがよく合い、三つ葉とはまた違う香りが楽しめます。

ご飯にせりを混ぜてみましょう!【大根菜⇒せり】

大根菜や小松菜などをごはんに混ぜ込んで青菜ごはんをつくることが多いですが、これをせりにかえてみましょう。さっと茹でてから細かく刻み、塩を少々加えてごはんに混ぜます。香りが強く感じられ、食卓でも存在感のある1品になります。

せりをナムルにしてみましょう!【ほうれん草⇒せり】

ナムルにはもやしやにんじんなどいろいろありますが、緑色の定番ナムルといえばほうれん草。これをせりにかえてみましょう。さっと茹でたせりに刻みネギを加え、ごま油としょうゆや塩で味付けします。最後に炒りごまをかけます。せりとごま油の相性がよく、クセになる味です。

春の野菜、せり

いかがでしたか? ちょっと簡単に料理に使えそうな気がしてきましたか? せりをいろいろな料理に使って、せりのパワーを美味しくいただきましょう。そして食卓から春の訪れを感じましょう!

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著者

原 美香(管理栄養士)

食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中! 生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!


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