【管理栄養士が解説】人と食事をすると食べ過ぎるって本当?

【管理栄養士が解説】人と食事をすると食べ過ぎるって本当?

知ってると知らないではダイエットに差が出るかも?「一人よりも友人や家族と一緒に食べるときの方が食事量が増える。そしてそれは遺伝的である」という研究結果が発表されました。今回は、この研究について管理栄養士が分かりやすく解説します。

一人よりもみんなで食べると食べ過ぎる

先祖返りの可能性

ホームパーティーやBBQなど、大人数で食事をする機会もありますよね。しかし、1人で食べるよりも、友人や家族と食べるときの方が食事量が増える、という研究結果が発表され、そしてそれは狩猟時代の習慣からの先祖返りの可能性があるということが明らかになりました。

「友人や家族と食事をするとき、人々はより多く食べる」

最新のダイエット記事から

国立健康・栄養研究所が運営している「リンクDEダイエット」に掲載されている記事をご紹介します。

英国バーミング大学からの研究報告によると「社交的な食事に関する42件の先行研究を評価した結果、社交的に食べることは、単独で食べることに比べて摂食量を増やす強力な効果があることを発見した」とのこと。

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ひとりで食べるよりも48%も多く食べる人も

「研究で、ヒトは他者と共に食べるときに、ひとりで食べるより最大48%多く食べることや、肥満女性が29%多く食べることが報告されている」

「その説明として研究チームは、先祖の狩猟採取民族は、食糧不足の時期に対する保護のために食糧をシェアしており、これが生存率を高める働きがあったからではないかと考察している」

引用:「友人や家族と食事をするとき、人々はより多く食べる」
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68768&-lay=lay&-Find.html

食べ過ぎてしまう2つの理由

生きるため

論文の原文を読んでみると、先祖返り、すなわち狩猟で得た獲物を人類の生存率を高めるためにみんなでわけあって、ともに食べる。食べられるときに食べないと食糧はなくなってしまう。そのような遺伝的形質がある。ヒトという種を絶やさないように、みんなで分け合い、食べられるだけ食べるという理由があるそう。

社会性、社交性

この研究では、食べ過ぎてしまうということだけでなく、他の人と同じ量を食べようとすることもわかりました。自分だけ沢山食べようとすること、一緒に食べている人よりも多く食べることは、狩猟時代ではグループでの追放につながる可能性が高いからです。ヒトの実験だけではなく、動物実験でも同じ量を食べるという結果がでていたとのことです。

現代人の見られている緊張

この研究のリーダーであるラドック博士によると、現代人の食べ過ぎる理由は「見られている」緊張によるものと説明されています。さらに、「個々の人々の間で、利他的に食べ物を共有し、必要なだけ食べるための緊張を生み出します。この緊張に対する解決策は、グループの他の人と同じくらい食べることです。他のメンバーと自分の行動を一致させることで緊張から逃れようとしている」とコメントされています。

※出典:https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-10/uob-pem100419.php

まとめ

みんなで食べるときには楽しく!

研究結果・解説から、グループで食事をした場合、ついつい食べ過ぎてしまうようにヒトのカラダはできている、ということがわかりました。

現代では、必要以上に食べてしまって健康リスクを抱える心配があります。ですから、「みんなで食べると食べ過ぎるのだ」ということをぜひ意識して、食べている量を把握してみてくださいね。

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