【唐辛子が甘い?】伏見とうがらしがみんなから愛される理由とは

【唐辛子が甘い?】伏見とうがらしがみんなから愛される理由とは

京都府は伏見とうがらしの名産地として知られています。通常の唐辛子とは違い、辛くない上に独特な甘みがあります。そのため、子どもでも食べることができて、京都の真夏のおばんざいとして幅広い世代に親しまれています。今回は、京都府のご当地食材、伏見とうがらしの魅力を詳しく紹介します。

なぜ京都府で伏見とうがらしが盛んになったのか?

京の伝統野菜の1つ

伏見とうがらしは、京都市伏見区付近で江戸時代から栽培されていた在来種で、その地名にちなんで「伏見とうがらし」と名付けられました。
京都府は、古くから府内で栽培されている野菜を「京の伝統野菜」としています。「京の伝統野菜」は、1988年3月に京都府農林水産部が定義を定めており、伏見とうがらしも、この1つとして位置づけられています。

伏見とうがらしが美味しい理由とは?

理由1:苦みも辛みもなく、独特な甘みがある

伏見とうがらしは熟すと赤唐辛子のように赤くなりますが、通常の唐辛子のように辛みが増すことはありません。むしろ、独特な風味と甘みがあるのが特徴です。

理由2:手間暇がかかっている

伏見とうがらしは、品質を保つために「害虫」と「尻腐れ」に気を使い栽培されています。タバコガなどの害虫に対しては、防虫ネットなどでビニールハウス内に入らないように対策し、必要最低限の殺虫剤のみとしています。

また、夏の高温多湿やカルシウム欠乏により起こる「尻腐れ」になると、とうがらしの先端が変色し、腐ってしまいます。そのため、こまめな換気やカルシウム剤の散布を行うことで、ビニールハウス中に蔓延するのを防ぐなど、手間暇をかけて育てられています。

理由3:ししとうでもなく、唐辛子でもない

伏見とうがらしは、ピーマンより青臭くない優しい味、そして、ししとうよりも甘い味が特徴です。赤く熟さないうちに収穫するため、ビタミンCを豊富に含んでいます。また、焼いたり煮たり、揚げたりなど色々な料理にも合う他、京都では、葉も佃煮にして食べられています。

伏見とうがらしを使った郷土料理を紹介

伏見とうがらしの葉を使う、きごしょう

ご飯のお供やお酒のおつまみとしても親しまれているのが、「きごしょう」という京都の郷土料理です。作り方は簡単で、葉をごま油で炒めた後、しょうゆや砂糖などで煮詰めて出来上がります。じゃこなどを加えても美味しくいただけますよ。

まとめ

辛くない伏見とうがらしを堪能しよう!

今回は、京都府が誇るご当地食材、伏見とうがらしを紹介しました。今まで辛い唐辛子が苦手だった方は、甘みのある伏見とうがらしを試してみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
「伏見とうがらし」(全国農業共済協会)
https://www.pref.kyoto.jp/kyotootokuni-f/1217493330148.html
(アクセス日:2021年5月29日)

「伏見とうがらし」(JA京都) https://jakyoto.com/product/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%97/
(アクセス日:2021年5月30日)

「きごしよう 京都府」(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kigosho_kyoto.html
(アクセス日:2021年5月30日)

「京の伝統野菜について」(京都市情報館)
https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000029058.html
(アクセス日:2021年6月13日)

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