【いつでも潤いを】ドライアイを防ぐポイントをご紹介!

【いつでも潤いを】ドライアイを防ぐポイントをご紹介!

パソコンやスマートフォンなどを使用する機会が増えるに伴い、目の疲れや違和感を覚える人も増加しています。その症状の原因といわれているのがドライアイ。そこで今回は、ドライアイの原因や改善のポイントについて解説します。

2022年10月07日

ドライアイの基礎知識

ドライアイとは?

ドライアイとは、さまざまな要因により涙や分泌量が減少したり、涙の成分バランスが崩れることで目が乾燥してしまう状態のことをいいます。ドライアイになると、目の乾きや不快感、疲れ目、かすみ目、充血などの症状が起こることがあり、ひどい場合には目の角膜に傷がついてしまう可能性もあります。 角膜は、目の表面を覆っている透明な薄い膜です。角膜は5層構造になっており、一番外側にあるのが角膜上皮と呼ばれる層で、外部からの刺激から目を守る役割を担っています。角膜上皮はバリアのような役割があるため傷つきやすいのですが、新陳代謝が活発なので修復も早い組織です。 しかし、ドライアイになると涙が不足して角膜の傷の修復が追いつかず、目の傷みにつながることもあります。

ドライアイの原因

ドライアイの原因は、環境的な要因が大きいといわれています。現代人はパソコンやスマートフォンなどを見続ける時間が長く、瞬きが少なくなり、それに伴って涙の量も減るからです。 さらに、オフィスなどの空調が効いた部屋では室内が乾燥しているため、目の乾燥にもつながるのです。 また、女性の場合にはアイメイクの汚れが原因のひとつといわれています。まつげの付け根付近には、マイボーム腺という涙の蒸発を防ぐ油分を分泌する器官があり、マスカラやアイシャドウなどの汚れがマイボーム腺に詰まると油分が分泌されにくくなってしまい、ドライアイの原因となると考えられています。

日常生活でできるドライアイの予防法は?

ホットタオルで目を休ませる

デスクワーク中心の方も、1時間に15分は目を休ませるのが望ましいとされています。ゆっくりと目を閉じて休むのもよいのですが、ホットタオルをまぶたにのせるとより効果的。濡らしてしっかりと絞ったタオルを、レンジで人肌程度に温めて使いましょう。

瞬きを意識して多くする

目を休ませるのが難しい方は、瞬きを意識的に多くしてみましょう。 また、パソコン画面が目線より高い位置にあると、目を大きく開くことになるので、乾燥しやすくなります。パソコンを使う人は、目線より下になるようにパソコンを配置するのがおすすめです。

コンタクトの使い方・選び方をチェック

コンタクトレンズの使用も目の乾燥につながります。コンタクトはきちんと保管・消毒し、使用期限を守るようにしましょう。 また、着けっぱなしで寝たりしないよう、帰宅後は早めにコンタクトを外すような習慣をつけるのもよいでしょう。

まつげの内側へのアイメイクは避ける

まつげの内側にメイクをするとマイボーム腺が詰まる可能性があります。まつげの内側へのメイクを避け、アイメイクの汚れが残らないようきちんと洗顔をするようにしましょう。

栄養面でも目の健康をサポート!

おすすめの栄養素はビタミンA

ビタミンAは、目の機能や粘膜を正常に保つ効果が期待できる栄養素です。ビタミンAは、レバーやうなぎなどに多く含まれています。 また、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるプロビタミンA(β-カロテンなど)は、ほうれん草や小松菜、にんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれています。 ビタミンAは脂溶性なので、ソテーや揚げ物など油を使って調理することで効率よく摂取できますよ。

まとめ

生活を見直してドライアイを予防しよう!

いかがでしたか?ドライアイはちょっとした生活習慣の改善によって予防できます。ドライアイでお悩みの方は、現在の生活を見直してみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 Santen.目の情報ポータル.ドライアイ(https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/dryeye/) 閲覧日:2022年5月9日 ロート製薬.「ドライアイ」の原因・症状・予防法 (https://jp.rohto.com/learn-more/eyecare/all/dryeye/?msclkid=6d627ca5cf9411ecbc6d2a6c66d2486a) 閲覧日:2022年5月9日 国立健康・栄養研究所.「健康食品」の安全性・有効性情報.ビタミンA解説 (https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail171.html) 閲覧日:2022年5月9日

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著者

藤井 歩(管理栄養士)

大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。


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