【七五三だけじゃない!】11/15は「油祝い」の日

【七五三だけじゃない!】11/15は「油祝い」の日

11/15と言えば、一般的に「七五三」を思い浮かべると思いますが、実は他の記念日でもあります。今回は、もう一つの記念日「油祝い」について、ご紹介いたします!

2023年11月15日

油祝いとは

油祝いは何のお祝い?

現代は、当たり前に使うことができる「油」ですが、昔は、とても貴重なものでした。油祝いは、もともと旧暦の11月15日に、餅や植物油を用いた料理を神前に供えて、油の収穫を祝ったものでした。その後、寒さに備えて油分のあるものを多く食べるなど、灯火以外にも油を使用する機会が増えたため、この日を油の使い始めとして祝う意味合いが強まったとされています。

全国の油祝い

油祝いは、全国各地で行われていたと言われています。例えば、宮城県では、油祝いを「油しめ」と呼び、油をしめ終わった後の休日に行ったり、福島県の石川郡付近では、「霜先の薬食い」と呼び、15日に油を搾り、けんちん汁を食したりしたそうです。

油祝いで食された料理

油祝いでは、油を使用した料理を食べることが風習となっていましたが、代表的な料理は「けんちん汁」です。昔、豆腐屋さんがない地域では、豆腐作りから行っていたそうです。

現代では簡単に手に入る!植物油について知ろう

植物油の種類

昔はなかなか手に入らなかった油ですが、現代では手に入りやすくなり、種類も豊富です。日本の市場で出回る植物油の中で、一番多くを占めるのが菜種油です。次に、パーム油、大豆油、こめ油と続きます。

植物油の利用方法

油を使った代表的な料理は、天ぷらやフライなどの揚げ物ですね。他にも、炒め油や、中華料理では香りづけ(ごま油)としても利用されます。

今話題の植物油

話題の植物油に、アマニ油やえごま油などがあります。これらには、不飽和脂肪酸であるα‐リノレン酸やオレイン酸、リノール酸が豊富に含まれています。α‐リノレン酸やリノール酸に関しては、体内で合成することができない「必須脂肪酸」ですので、食品から摂ることが必要です。次は、油祝いの代表料理「けんちん汁」のレシピをご紹介いたします!

油祝いに欠かせない料理!けんちん汁のおすすめレシピ

野菜たっぷり!基本のけんちん汁

野菜たっぷりのけんちん汁です。ゴマ油で炒めることで、香り豊かな一品に仕上げることができます。 「野菜たっぷり!基本のけんちん汁」のレシピはこちら!

まとめ

今年の11月15日は、ぜひけんちん汁を♪

いかがでしたか。現在ではなかなか聞かない「油祝い」。昔、油がどれだけ貴重だったのかが伝わってきますね。今年の油祝いには、ぜひけんちん汁を味わってみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 日本植物油協会/植物油こぼれ話/冬を越す力を与えた「油祝い」と「油しめ」 (https://www.oil.or.jp/trivia/abura.html) 閲覧日:2023年9月6日 日本植物油協会/最近の植物油をめぐる動向について/植物油の種類と用途 (https://www.oil.or.jp/trends/vol1_1.html) 閲覧日:2023年9月6日

【やせ習慣が身につく】管理栄養士が食生活をコーディネートするアプリって?

まずは無料でスタート♪食事を撮るだけ、プロから食事のアドバイスが届く!

  • 専属の管理栄養士がダイエットをサポート
  • 食制限なし!正しく食べて身につく「やせ習慣」♪
  • 管理栄養士が、写真を目で見て丁寧にアドバイス。AIではありません!
  • 「あってるかな?」そんな食事のお悩みを正しい知識でアドバイス

著者

山田 みゆき(管理栄養士)

大学卒業後、管理栄養士を取得。高齢者施設に入職し、給食管理・栄養管理を行う。現在はオンラインでの食事指導やコラム執筆にも携わる。二児の母となり、日々の食事の大切さを改めて実感。「おいしく食べて健康に」をモットーに、食事の楽しさ、栄養の大切さをお伝えしていきます。


カテゴリ別ニュース