【嗜好品ランキング】管理栄養士が選ぶおすすめの「お酒」は?

【嗜好品ランキング】管理栄養士が選ぶおすすめの「お酒」は?

これから年末にかけてお酒を飲む機会が多くなりますね。みなさんが何気なくいつも頼んでいるお酒は、実は高カロリーかもしれません!楽しく飲むためにも、お酒の賢い選び方が大切です。そこで今回は、管理栄養士が選んでいるお酒や、なるべく避けているお酒をランキング形式でご紹介します!

2019年11月06日

まずはお酒の種類について知ろう!

醸造酒はアルコール発酵させただけのお酒

お酒には作り方によって醸造酒・蒸留酒・混成酒の3種類に大別されます。醸造酒とは、麦や米などの穀物や果物を発酵させて作るお酒で、ビールや日本酒、ワイン、紹興酒が分類されます。醸造酒はアルコール度数が比較的低いものが多いです。

蒸留酒は醸造酒を蒸留させたお酒

蒸留酒は、醸造したものを沸騰させて蒸発した気体を集めて冷却し、液体にするという蒸留を行なったお酒です。焼酎や泡盛、ウィスキー、ブランデーが蒸留酒に分類され、ジンやウォッカ、テキーラなどのスピリッツも蒸留酒に入ります。蒸留酒は蒸留することでアルコール度数が高くなっています。 また、混成酒とは醸造酒や蒸留酒に果物の果皮や薬草、糖分などを加えて作ったものをいいます。梅酒やカシスリキュール、コーヒーリキュールなどが混成酒に分類されます。 【管理栄養士が教える】飲み会の翌日に実践していることとは?

蒸留酒は糖質ゼロ

醸造酒は原材料の米や麦に含まれているデンプンを分解して糖分にしたものを発酵させています。そのため、醸造酒には糖質が含まれています。それに対して蒸留酒は、醸造酒を蒸留する際に糖質が抜けるため糖質が含まれていません。 【どっちがいいの?】管理栄養士が「脂質制限」と「糖質制限」を徹底比較

意外と高カロリー!「なるべく避けたいお酒ベスト3」

1位:カルーアミルク

コーヒーリキュールを牛乳で割ったカルーアミルクは、甘くて飲みやすいため女性に人気があります。甘いだけあって1杯当たり約200kcalとカロリーが高く、コンビニのおにぎり1個分のカロリーに相当します。また牛乳を使っているため他のお酒に比べて脂質の量も多いです。

2位:梅酒ロック

乾杯のビールの次は梅酒ロックという方も多いのではないでしょうか?梅酒をロックで飲む場合は140kcalでビール(ジョッキ350ml)1杯のカロリーとほぼ同じです。しかし、糖質の量を見てみると、ビールが10.9gに対して梅酒ロックは18.6gと高いです。飲みやすいからといって何杯も飲んでしまうと糖質を多くとってしまいますので、注意が必要です。

3位:ジントニック

爽快な味が特徴的なジントニックは、バーなど2軒目で飲む方も多いのでは?1杯当たり約120kcalとビールよりはやや低いものの、糖質が約10gとビールとほぼ同量含まれています。ジンは蒸留酒に分類されるため糖質が含まれていないのですが、割材で使用している甘いトニックウォーターに糖質が含まれています。カロリーと糖質の量が気になる場合は、炭酸水で割ったジンリッキーがおすすめです。

「管理栄養士が選ぶお酒ベスト3」を発表!

1位:ハイボール

「カロリーが低い」ということで今や定番のハイボール。ウィスキーと炭酸水の割合によって多少前後はありますが、ハイボールは1杯50kcalとビールの約1/3。蒸留酒ですので糖質は含まれていません。また、プリン体が100ml中ビールでは約5.5mg含まれているのに対して、ウィスキーは0.1mgと少ないのも嬉しいポイントです。ただし、ジンジャーエールなどの甘い炭酸飲料で割ったハイボールはカロリーが高くなるので注意です! 【参照】 公益社団法人痛風・尿酸財団「アルコール飲料中のプリン体含有量」 http://www.tufu.or.jp/gout/gout4/73.html (閲覧日:2019年9月30日)

2位:焼酎お湯割

カロリーは1杯約130kcalとビールとさほど変わりませんが、焼酎もウィスキーと同じく蒸留酒であるため糖質が含まれていません。焼酎はロック、水割り、ソーダー割と様々な飲み方がありますが、その中でもお湯割がおすすめです。お湯割りにすることで体を温めることができ、また温かいためゆっくりと飲むことができるので飲み過ぎを防いでくれます。

3位:焼酎のホッピー割

最近若い女性にもじわじわと人気が出てきているホッピー割。ホッピー割とは、焼酎をホッピーというアルコール度数が約0.8%の炭酸飲料で割ったビール風飲料。昔は高級品であったビールの代用品として誕生したと言われています。 ホッピー割はビールに比べてカロリーが3/4程度に抑えられ、また糖質量も低くプリン体ゼロ、そして価格も安いのが魅力です。ホッピー割の難点としてはホッピー1瓶で焼酎を3杯ほど飲めるため、カロリーがビールより低いからといって飲み過ぎには注意が必要です。

まとめ

カロリーの高いお酒を飲む時にはルールを決めよう!

今回は、お酒の製造方法による分類と管理栄養士のおすすめのお酒、避けたいお酒をご紹介しました。避けたいお酒は決して飲んではいけないお酒ではありません。大切なのはお酒を飲む時に、「これはカロリーが高いから1杯までにしよう」といったように、自分の中でルールを決めておくことです。避けるのではなく、メリハリをつけてお酒を楽しみましょう! 【お酒は太る?】ダイエット中に知っておきたいアルコール摂取のポイント3つ

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著者

河村 桃子(管理栄養士)

管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。


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