【管理栄養士が解説】ダイエットと「空腹」の関係性

【管理栄養士が解説】ダイエットと「空腹」の関係性

人は空腹のときはどのような状態にあるのか?英国のダンディー大学が「空腹」についての研究を行いました。この結果をもとに、今日は「空腹」と「決断」、そして「ダイエット」との関係について考えてみます。

空腹のとき、人はどのような状態なの?

「空腹が人々を衝動的にする」という研究結果

お腹がすいてるときにスーパーへ行くと、余分なものまでたくさん買ってしまう、そんな経験ありますよね。

このことを証明するようなおもしろい研究が、英国のダンディー大学から報告されています。その研究結果は「空腹が人々をより衝動的にする」ことを示しています。

どんな研究だったの?

3種類の異なる報酬についてテストを実施しました。1回目は、普通に食事をしたときにテストを行いました。2回目は何も食べなかったときに行いました。

例えば、ある報酬が得られるとき、少し待てばそれが2倍になるとします。普通に食事をしたときのテストでは「待ってもよい」と答えたことに対して、何も食べなかったときのテストでは「待てない」と答えたという結果になりました。

つまり、空腹のときは「今すぐに得られるものを好む」ことがわかったのです。

空腹のときの決断は危険

研究から言えること

上の研究結果から、人は空腹のときはとても衝動的になり、先のことは考えられなくなることがわかります。今の状況しか見えず、視野が狭くなってしまうのです。飢餓状態のときに、生き延びるための本能的なものなのかもしれません。

衝動的になっているときに大事な決断をするのはとても危険です。何かを選択しなくてはいけないときは、空腹のときは避けた方がいいでしょう。冷静な状態で考えるためにも、きちんと食事をすることはとても大切です。

空腹とダイエットの関係

心を安定させてダイエットすれば成功する

メニューを選ぶ、作るものを考える、買い物をするなど、物を口にするまでにはいろいろな選択があります。しかし、空腹状態ではこれらを冷静な状態でやれないということがわかりました。

お腹がすいていると、ダイエット中なのに突然高カロリーのメニューを選んでしまったり、食べる予定のないものまで余分に買ってしまったりします。これがリバウンドにつながりやすくなります。

ダイエット中だからと食事を減らしてしまいがちですが、空腹状態をつくらないで心を安定させることが、逆にダイエットの近道となるのです。

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空腹状態が血糖値の上昇につながる

空腹状態で食べ物を口にすると、からだの血糖値が急激に上がります。するとからだは大慌てになります。からだの中も衝動的になり、脂肪をつくることで急いで血糖値を下げようとします。これが体脂肪を蓄積することにつながるのです。

このことからも、3食きちんと食べて、空腹状態をつくらないことが、ダイエットをする上でとても大事だということがわかります。

まとめ

空腹にならないことが大事

ダイエットをするときは空腹の状態をつくらないことが大切なのがわかりました。朝食を抜いてお昼をたっぷり食べるのではなく、次の食事を食べるときに適度にお腹がすいているように3食きちんと食べることが大切です。

それでも空腹状態になってしまったときは、「今は衝動的になってるぞ」と注意して、選択するようにしてみてくださいね。

出典:大きな決断、空腹のときはNG(国立健康・栄養研究所)
(http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68132&-lay=lay&-Find.html)

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