【知らなかった!】平日だけ食事制限をすると、腸内環境が悪化する?

【知らなかった!】平日だけ食事制限をすると、腸内環境が悪化する?

平日だけ食事制限をする「平日だけダイエット」は、健康を損なってしまうかもしれないという、研究結果が発表されました。今回は、この研究内容と、平日だけダイエットの問題点や改善点を管理栄養士が解説します。

「砂糖の過剰摂取はたった2日で腸疾患のリスク」

カナダ・アルバータ大学からの研究報告

国立健康・栄養研究所が運営している「リンクDEダイエット」に掲載されている記事をご紹介します。

研究の概要

「バランスの取れた食事を食べ続けているマウスと、2日間だけ砂糖を多く含む食事を与えたマウスを比較した。両方のマウスに薬剤を使って大腸炎を誘発させたところ、高砂糖食群のマウスは大腸炎に対する感受性が高まってしまい、症状がより重篤になることを発見した」

ご褒美Dayで平日の努力が台無し?!

研究リーダによる説明は?

この研究を率いたマドセン氏によると、

「食事を変えてから健康に影響を与えるまでにはどのくらいの時間がかかるのかを知りたかったのです。砂糖と大腸炎の場合、それはたった2日でした。これには本当に驚きました。そんなに早いとは思っていなかったのです」

たった2日で腸内にダメージ

「食物繊維が豊富な食物は、腸内に住み、効率的な免疫応答に不可欠な短鎖脂肪酸を生産する「善玉菌」の燃料として機能する。砂糖の多い食事を摂り、食物繊維の摂取量を減らすと、炎症や免疫反応の欠陥に関連する大腸菌などの「悪玉菌」に餌をやることになってしまう」

「驚くべきことに、私たちの研究は、短期間の砂糖摂取が実際に有害な影響を与える可能性があることを示しています。そのため『1週間ずっと良い食生活を送っていれば、週末にジャンクフード漬けになっても大丈夫』という考えはよろしくないということです」

とマドセン氏は説明されています。

引用:「砂糖摂り過ぎ、わずか2日で健康リスク!?」
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68705&-lay=lay&-Find.html

腸内環境について

短鎖脂肪酸とは?

ニュースの中で、短鎖脂肪酸という言葉が出てきます。

短鎖脂肪酸とは、腸内の善玉菌と呼ばれるビフィズス菌や乳酸菌が、ヒトのカラダで消化されない食物繊維などをえさにして発酵し、作られたものが短鎖脂肪酸です。

短鎖脂肪酸は腸内をヒトのカラダに有効な酸性に保ちます。また短鎖脂肪酸の中には、悪玉菌に対して殺菌作用や、静菌作用のあるものもあります。

短鎖脂肪酸が減るとどうなるの?

短鎖脂肪酸が減ると、免疫力が弱まり風邪や病気にかかりやすくなります。

短鎖脂肪酸を増やすには?

ヨーグルトやキムチなど、ビフィズス菌や乳酸菌など善玉菌を含んだ食品や、納豆やみそなど発酵食品を毎日食べるようにすること。そして食物繊維を含む、野菜や豆、玄米などを毎食食べることが大切です。

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最後に

腸内環境を悪化させないために

この動物実験でによると、「平日に頑張ってダイエットしていれば、休日好きなお菓子やスイーツを思いっきり食べても大丈夫!」というダイエットは健康リスクが伴うかもしれないということが示唆されています。

体重が減るからといって、このようなダイエットを続けていたら腸内環境がどんどん悪化してしまうかもしれません。どうしても休日にご褒美スイーツが食べたい場合は、量より質で満足するようにしてはいかがでしょうか?

また、野菜や納豆、海藻類やきのこなど食物繊維の多いものは減らさないようにすることが腸内環境を悪くさせないポイントです!

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