【ブームの予感!】美容効果が抜群の「白キクラゲ」を知ってる?
日本ではまだ馴染みのない白キクラゲ。中国では古くから美容食材として使われています。この白キクラゲの持つ成分が、最近では美を追求する人たちから注目を集めています。今回は、今後ブームが起こるかもしれない、白キクラゲの特徴について解説します!
2020年03月07日
白キクラゲとは?
薬膳料理で使われている
きのこの一種であるキクラゲには、黒い色をした黒キクラゲと、白い色をした白キクラゲがあります。白キクラゲは黒キクラゲに比べて、花びらのような形状をしており、柔らかい食感と真っ白い綺麗な色という特徴があり、薬膳料理やデザートによく使われています。 黒キクラゲと同様に、主に乾燥した状態で販売されています。以前は生産するのが難しく、中国においては高級種とされていた食材でしたが、近年では人工栽培が可能となり、今後は流通量が増えると予測されます。
薬膳における白キクラゲ
古くから食べられていた白キクラゲ
白キクラゲは中国では銀耳(ぎんじ)と呼ばれ、古くから不老長寿の食材としても珍重され、世界三大美女の1人である楊貴妃も好んで食べていたと言われています。
美肌作りに効果的な食材
薬膳においては、白キクラゲは肺を潤す食べ物とされています。中医学では「肌は内臓の鏡」と言われており、肺の働きと関係していると考えられています。そのため、肺を潤す白キクラゲは、肌にハリや潤いを与えてくれたり、喉を潤して咳を抑えてくれる食材とされています。
白きくらげの栄養成分
骨を健康に保つビタミンD
白キクラゲにはカルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫にする働きのあるビタミンDが豊富に含まれています。通常ビタミンは人が体の中で作り出すことができず、そのため食べ物から摂る必要があります。 しかし、人の皮膚にはビタミンDの前駆体であるプロビタミンD3が存在しており、日光を浴びることでビタミンDに変換されます。ですので、日光を浴びる機会の多い人は通常ビタミンDが不足することはないと言われていますが、最近では肌への対策から紫外線を守る対策をする傾向が強く、皮膚からのビタミンD生成が少ない方もいらっしゃいます。そのような場合は、食品から積極的にビタミンDを摂る必要があります。
免疫力を上げるβ-グルカン
白キクラゲには食物繊維の一種であるβ-グルカンが多く含まれています。β-グルカンには免疫力を高める働きがあり、体の中に入ってくるウィルスを撃退したり、アレルギーの予防や改善にも効果があると言われています。
白キクラゲが持つ保湿効果に注目!
白キクラゲ多糖体は化粧品にも使われている
最近では、白キクラゲに含まれている白キクラゲ多糖体という成分の保湿力が注目されており、保湿成分として有名なヒアルロン酸と同等以上の保湿力があるという研究結果も報告されています。 そのため、白キクラゲから抽出した白キクラゲ多糖体を使った洗顔料や化粧水などが販売されており、食べるだけでなく化粧品という美容分野でも注目されています。 【参考】 日本精化株式会社「Tremoist™」 ※2020年1月31日閲覧 (https://www.nipponseika-cosme.com/products/brands.html)
まとめ
白キクラゲでより美しくなろう!
今回は日本ではまだ馴染みのない白キクラゲが持つ特徴についてお伝えしました。今はまだスーパーなど身近な食品販売店では見かけることの少ない白キクラゲですが、中華食材の専門店やインターネットで購入することが出来ます。 また、薬膳料理が食べられるお店でも白キクラゲを使った料理を提供しているお店もありますので、さらに美しさに磨きをかけたい人はぜひ食べてみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 ・東邦大学医学部東洋医学研究室(監修)「薬膳と漢方の食材小事典」日本文芸社(2019) ・谷口ももよ(著)「身近な10の食材で始める薬膳ビューティーレシピ」講談社(2014)
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著者
河村 桃子(管理栄養士)
管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。