【栃木県のご当地食材】ダイエットにもおすすめな「かんぴょう」の豆知識

【栃木県のご当地食材】ダイエットにもおすすめな「かんぴょう」の豆知識

栃木県のご当地食材「かんぴょう」。海苔巻きやちらし寿司にはよく使いますが、その他の料理では使われることが多くありません。しかし、かんぴょうは美味しさも栄養価も素晴らしいのです!今回は、そんなかんぴょうの魅力をご紹介します。

2021年01月23日

「かんぴょう」って何からできている?

かんぴょうの原料はゆうがお

かんぴょうの原料は、ウリ科のゆうがおの果実です。食品成分表では野菜の中に分類されています。ゆうがおの実を幅4cm、厚み3mm程度の紐状に剥き、2日間ほど天日に干して作ります。水で戻して甘く煮たものが、海苔巻きやちらし寿司に使われます。

栃木県とかんぴょう

かんぴょうの収穫量は栃木県が全国1位!

農林水産省の地域特産野菜生産状況調査データによると、2018年度の最新の調査では、かんぴょうの収穫量の1位が栃木県で257t、2位が滋賀県でたったの1tという結果でした。つまり日本全国の中で、かんぴょうはほぼ栃木県でつくられているということです。栃木県の誇れる特産品の1つになっています。

栃木県の気候が、かんぴょう作りに適していた

ゆうがおは、横に広がって伸びる性質があるため、水はけのいい土壌で上手に成長します。栃木県の土壌は保水性があり水はけがよく、通気性があり、ゆうがおが良く育ったため、生産が定着しました。 また、栃木県の気候は、夏の夕方に雷が多く、雨が降りやすい特徴があります。夏の日差しに照らされた土壌を、冷やす役割をしてくれます。この雨が、暑さに弱いゆうがおの根の成長を促し、立派な実をつけるための重要な役割となっています。

1月10日は「かんぴょうの日」

かんぴょうを漢字で書くと「干瓢」ですが、その千の字が「一」と「十」からなっていることから、栃木県は1月10日を「かんぴょうの日」として、毎年お祭りなどのイベントを1月に行っているようです。

かんぴょうの栄養

食物繊維がとにかく多い!

食物繊維の中でも、特に水に溶けない性質のある不溶性食物繊維が多いことが特徴です。不溶性食物繊維は、腸を刺激してお腹の動きを活発にします。また排便を促す働きがあり、便秘予防や腸の病気の予防の効果が期待されています。 食物繊維が多い食材は噛み応えがあるため、噛む回数が自然と増えて満腹感が得やすくなる効果があります。つまりかんぴょうは、ダイエット中にもぴったりの食材です。 【鹿児島の伝統野菜】独特な気候と土壌が作り出す「桜島大根」の魅力

栃木県の日差しがかんぴょうの栄養価をアップ!

干して作ることで、栄養素が凝縮され、特にカリウムやカルシウムが豊富となります。栃木県の日差しがかんぴょうにたっぷり注ぐことで、栄養価がアップしています。 カリウムはナトリウムが体内に多くなったときに、排出を促す働きがあるので、血圧を安定させる効果があると言われています。カルシウムは丈夫な骨や歯を形成しているため、成長期の子供や、骨粗しょう症予防のためにも、大事な栄養素です。 【きのこの定番品種】低カロリーなのに食べ応え抜群!エリンギの栄養とおすすめレシピ3選

栃木県ではいろいろな食べ方がある

かんぴょうは海苔巻きだけじゃない

かんぴょうは海苔巻きやちらし寿司の具として使うのが定番ですが、栃木県では、煮物、炒め物、サラダ、酢の物、卵とじなど、いろいろな料理に使われているようです。今まで食べたことのない、かんぴょう料理に挑戦してみるのもいいですね! 【参考文献】 ・栃木県干瓢商業協同組合/干瓢の基礎知識 (http://www.kanpyo.jp/knowledge.html)閲覧日:2020年11月20日 ・一般社団法人 日本伝統野菜推進協会/日本の伝統野菜-09栃木県 (https://tradveggie.or.jp)閲覧日: 2020年11月20日 ・農林水産省/統計情報/地域特産野菜生産状況調査 (https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_yasai/index.html)閲覧日:2020年11月20日

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著者

原 美香(管理栄養士)

食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中! 生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!


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