【京都の伝統野菜】生産面でも効率的?万能食材「九条ネギ」の魅力

【京都の伝統野菜】生産面でも効率的?万能食材「九条ネギ」の魅力

和洋中どんな料理でも合う九条ネギは、人気食材の1つです。九条ネギは用途が広いだけでなく、薬味にすることで食欲をそそる香りが増え、ぬた和えにすることで心地よい歯ごたえを楽しめるなど、調理の仕方でネギ本来の食感や風味を引き立たせることができます。今回、管理栄養士が京都府のご当地食材「九条ネギ」の魅力を紹介したいと思います。

九条ネギの生産地を紹介!

生産地は拡大している

九条ネギは、需要が高いため、京都府内で生産地を拡大させる取り組みが進められています。平成21年に、京都市から亀岡市、さらに南丹美山町の3地域の産地リレーにより年間を通して安定して供給できるようになりました。これは、季節に応じて適した地域で栽培することで、品質の高い九条ネギを生産するためです。

主な品種は「黒千本」で、平成17年度の実績は出荷量約33トン、販売高約2500万円でした。

手作業で生産

九条ネギは、種から約3ヶ月間で収穫できます。期間中は、病害虫の防除のためにハウス内の換気や水の管理をこまめに行います。さらに、収穫後は葉っぱが折れないようにするため、袋詰めまで全て手作業で行われています。

九条ネギの由来は?

当時の生産地の名前から

京都では、九条ネギが奈良時代よりも前から耐暑性のある青ねぎとして摂取されていました。また、江戸時代になって九条の辺りで品質の良いものが栽培されたことから、「九条ネギ」の名が付けられたといわれています。

九条ネギの魅力を紹介!

魅力1:β―カロテンが豊富!

九条ネギ100g中には、β―カロテンが1900㎍含まれています。β―カロテンは、体内の活性酸素を減らす抗酸化作用があります。活性酸素とは、大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子の総称で、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。

ポイント2:切り方を変えるだけでどのような料理にも万能な食材

九条ネギは細かく輪切りにすると、カツオのたたきや冷ややっことの相性が良くなります。すき焼きや鍋に使用する際は、約5㎝程度の棒状に切るのがおすすめです。

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魅力3:生産面でも効率的な野菜

九条ネギは、水菜との交互栽培することでハウスなどの設備は引き続き利用できるため、ロスが出ず、さらに連作障害も防げるのでとても能率的な野菜です。そのため、通年を通して価格が比較的安定しているため、九条ネギの生産に携わっても、どのくらいの利益が得られるのかなどの計画が立てやすい野菜です。

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まとめ

万能性のある栄養価の高い野菜

今回、京都府が誇るご当地食材、九条ネギの魅力を紹介しました。九条ネギは切り方を変えることで、様々な料理に使うことができます。今まで九条ネギをそれほど使用されていなかった方は、この機会に活用してみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
「九条ネギ」(JA京都)
https://jakyoto.com/product/%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E3%81%AD%E3%81%8E/
(アクセス日:2020年11月27日)

「6次産業化部門」(京都府京都市)
https://www.nca.or.jp/upload/t.pdf
(アクセス日:2020年11月29日)

「緑黄色野菜」(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-037.html
(アクセス日:2020年11月29日)

「活性酸素と酸化ストレス」(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html
(アクセス日:2020年11月29日)

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