2018年2月に米国スタンフォード大学医学部で「低糖質ダイエット」と「低脂質ダイエット」の減量効果に関する研究結果が発表されました。ダイエッタ―であれば、どちらが効果的なのか興味がありますよね。果たしてその結果はいかに…?!
「低糖質ダイエット」と「低脂質ダイエット」どちらが有効?
男女比率が半々の成人609人を対象にした実験。対象者は、糖質の摂取量を減らす低糖質ダイエットグループと、脂質の摂取量を減らす低脂肪ダイエットグループに分けられ、1年間その食事を続けました。
さて、一年後はどちらの方が体重を減らしたのでしょう…?
結果はこちら!!!
途中リタイアした約20%の人をのぞいた結果は…、どちらのダイエット法ともに、平均約13ポンド(5.9kg)減。平均すると、どちらも変わらない結果になったと言います。
ダイエット勝負は、「低糖質と低脂質。どちらも大差なし!」という期待外れ(?)の結果となりました。しかし、このダイエット法で約27kg減った人もいれば、約9kg増えてしまった人もいたのです。これはどうしてなのでしょうか…?
体質の違いでダイエット方法に向き、不向きがあるのか?
この研究では、「低糖質ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらが効果的か」を測るだけではなく、「インシュリンレベルまたは特定の遺伝子型パターンが、いずれかの食事方法で個人のダイエット成功を予測できるかどうか」を調査研究したのです。これがわかれば、「自分に効果的なダイエットが見つかる!」という期待の中、その結果は…。
インシュリンレベルまたは特定の遺伝子型パターンでは、「低糖質ダイエット、低脂質ダイエットのどちらが成功するか予測することはできない」という結果でした。
この実験のポイントは?
この実験では研究チームは参加者全員に健康的なバランスの良い食事をこれからも続けられるように教育していました。例えば、「低脂肪でもラードは栄養バランスが悪いが、高脂質であるアボカドはより健康的」や「低脂肪でも炭酸飲料は健康的ではない」など、1年間の研究が終わっても、健康的な食生活を継続できるように、正しい食知識を身につけることがダイエットにおいては重要なポイントです。
ダイエットに必要なこと
低脂肪食であれ、低糖質食であれ、共通してダイエットに必要なことは以下の通りです。
・マーケットに行って新鮮な食材を買って調理すること。
・穀類は精製されていないものにすること。
・簡単に食べられる加工品は避けること。
・空腹や栄養バランスを崩すことはしないこと。
この実験の教訓とは?
減量に成功した参加者から、「食事について改めて考えることができた!」「自分のからだと食べ物の関係性を感じ、食品選びや食生活に見直すことができるようになった!」といった喜びの声を聞くことができたことだと言います。ダイエットは、成功した人がいたからといって、自分もその方法で成功するとは限らないのです。ダイエットの基本は、『ひとりひとり正しい知識を持ち、スマートに自分の食生活をデザインすること』が大切ということを改めて示しました。
ダイエットは人の真似ではなく自分を見つめること。難しいけれどきっとできます。スマートに頑張りましょうね。
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