
「食品添加物」と聞くとどのようなイメージがありますか?食品を選ぶとき食品添加物を気にしていますか?気にしていませんか?
今日は、食品添加物とは何か、安全性はどうなのかなど、食品添加物のことを考えてみましょう。そして自分の食生活を一度振り返ってみましょう。
食品添加物ってなに?
食品添加物の定義

食品衛生法により、食品添加物は「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物をいう」と定義されています。
つまりは、食品を製造するときに食品に添加されるものは、すべて食品添加物ということです。最終的に製品中に残る添加物のほか、製造過程で添加されるが途中で取り除かれ、最終的に製品中に残らない添加物もあります。
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食品添加物ってどんなものがあるの?
主な食品添加物の種類

食品添加物には多くの種類がありますが、代表的なものには下のようなものあります。
〇着色料
〇発色剤
〇保存料
〇増粘剤
〇酸化防止剤
〇甘味料
〇漂白剤
〇防カビ剤
天然のものでも食品添加物!
以前の法律では科学的に合成されたものだけを食品添加物と言っていましたが、現在は定義にあてはまるものは「合成」も「天然」も関係なくすべて食品添加物と呼んでいます。色付けのために昔から使ってきたシソの葉やくちなしも、着色料として食品添加物の1つになっています。
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添加物のことが知りたい!
私たちの食生活を支えているって本当?

食品添加物にはこんな役割や効果があり、私たちの食生活を支えてくれています。
〇食中毒を防ぐ
〇栄養素を補う
〇加工食品の品質の安定化
〇食生活の多様化によって食卓を豊かにする
〇流通コストを下げる
もし私たちの食生活から食品添加物をなくした場合、スーパーマーケットの売り場には半分以上のものがなくなることになり、寂しい食生活になってしまいます。私たちの食生活で、食品添加物はこれだけ活躍してくれていることを忘れないようにしましょう。
食品添加物は安全なの?
厚生労働省にある食品安全委員会という機関が、安全性を評価しています。様々な毒性試験を行い、1日に摂取してもいい量を決めます。さらに、薬事・食品衛生審議会では、安全性だけでなく私たちの食生活に有用性はあるのかを含めて総合的に評価します。それらをもとに厚生労働大臣が許可したものを食品添加物として指定しています。
その他、昔から使用してた天然由来の添加物は、以前の法律では規制せずに自由に使うことができました。しかし現在は、これらの天然由来のものも薬事・食品衛生審議会で安全性の確認が実施されています。
食品添加物はすべて表示されていないの?
袋や容器に入っている加工食品には、原則として使ったすべての食品添加物を物質名で表示することが義務づけられています。
しかし香料のように複数の食品添加物を組み合わせて使う場合、小さいスペースにすべて記載することは難しく、またわかりにくいことからも、使用目的がわかりやすい名称で一括表示することが認められています。
また、製造する過程で食品添加物を使用し、最終的には製品に残らない場合などは表示しなくてもいいことになっています。
まとめ
賢く選択しましょう!

食品添加物は安全を確認した上で規格を決めて使用されています。しかし天然由来のものも含めてまだまだ検証が不足していてわからないことがあるのも実情のようです。また複数の食品添加物を摂った場合、相互作用が出てくる可能性が考えられますが、すべての組み合わせを検証することは難しく、わからない点も多くあるようです。
このようなことをふまえて、食品添加物のことをきちんと理解した上で、自分なりに商品を選択していくことが必要です。
まずは意識して表示を確認してみてください。どのような用途で食品添加物を入れているのかがわかってきます。するとどういう目的で作られたのか、どういう商品なのかが見えてきます。その商品が自分の目的に合う商品なのかを考えてみましょう。賢く選択していく力を持つことが何よりも一番大事になるのです。
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