【健康への近道】糖質量がひと目で分かる「ロカボマーク」って?
健康維持のために、必ず考えなくてはならないのが血糖値。その血糖値を左右する『糖質』に着目したのが「ロカボ」です。「ロカボ」を正しく知り活用することは、健康への近道になります。
2020年05月21日
ロカボって何?
ロカボを知ろう
「ロカボ」とは、Low(ロウ:低い)、Carbohydrate(カーボハイドレート:糖質)の意味をもち、『おいしく楽しく適正糖質』という概念のもとに作られた、一般社団法人食・楽・健康協会の登録商標です。血糖値を上昇させる糖質は、私たちの身体に必要なエネルギー源であり、極端な制限はせずに、適切な範囲での摂取が推奨されています。
血糖値は高くても低くても危険!?
高血糖の危険性
毎回の食事で過剰に糖質を摂取してしまうと、その全てはエネルギーとして消費されずに、余った分は中性脂肪として身体に蓄積されていきます。その結果、肥満や生活習慣病の原因となるのです。 特に食後の血糖値が異常に高い状態が続くと、糖尿病を発症しやすくなり、動脈硬化が起こることで脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす恐れがあります。 【高血圧にならないために】食事から注意できるポイントは?
低血糖の危険性
逆に、極端に不足してしまうとエネルギー不足となり、脳や神経などに充分なエネルギーが供給されず、疲労や集中力の低下、さらには意識障害など危険な状態に陥ってしまうこともあります。 「糖質制限ダイエット」というのを聞いたことがある方も多いと思いますが、糖質は摂らなければよい、というわけではないのです。
適切な摂取量とは
食・楽・健康協会では、1食あたり20g~40gの摂取量とすることを推奨しています。 例えば、6枚切り(60g)の食パン1枚あたりの糖質量は25.3g、白飯なら茶碗1杯(約150g)の糖質量は53.4gです。食パンなら1枚半、白飯なら茶碗に少なめに盛った量が適切な糖質量であることがわかります。 主食には糖質が多く含まれるので、主食よりもおかずとなる肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質を、積極的に食べようというのがロカボの考え方です。
ロカボの効果とロカボマーク
ロカボの効果
ロカボでは、体重・血糖値・高脂血症・血圧の改善が期待できます。健康を維持するためには、生活習慣病の原因となる、これらの要因を改善することが必要不可欠で、食品のカロリーばかりを気にするのではなく、糖質量にも目を向けることが大切です。
ロカボマークとは
そこで、その食品の糖質量が表示された「ロカボマーク」というものがあります。 「ロカボマーク」とは、『おいしく、楽しく食べて、健康に』というキャッチフレーズをもとに、食・楽・健康協会が作成したマークです。適切な糖質量について理解できても、実際の食事の糖質量を毎回計算するのは難しいですよね。ロカボマークは糖質量を見ながら商品を選べるので、簡単に糖質量を管理することができます。 【健康を左右する】メタボにならないために!食事選びのテクニックとは?
ロカボマークを活用して健康維持!
ロカボマークを探してみよう
糖質の過剰摂取や、極端な制限の危険性について理解できましたか?ぜひ、ロカボマークのついた商品を探してみてくださいね。日々の食事における糖質量を意識して、健康維持を目指しましょう! 出典: 「ABOUT ロカボとは」(一般社団法人 食・楽・健康協会 https://locabo.net/about/(アクセス日:2020年3月25日)
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著者
佐藤 友香(管理栄養士)
1992年生まれ、福島県出身、東京都在住。1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動。
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