【改めて考えたい!】家族みんなで食卓を囲むことは、なぜ大切なの?
米国のデラウェア大学の研究結果から、「家族との食事」についておもしろい報告がありました。今回はこの研究内容とその結果から、改めて「家族との食事」の役割とは何なのか、またその大切さを振り返ってみたいと思います。
2020年06月13日
どんな研究だったのか?
研究では何を調べたの?
研究チームは、家族と一緒に食べる食事の頻度と、子供の食事内容および家族の機能の関係性について調べました。家族機能とは家族のつながり、コミュニケーション、表現力、問題解決と定義されていました。
研究結果は?
研究結果から、大きく2つのことが発見されました。1つ目は家族と食事をしている回数が多いと、子供が果物と野菜を摂取する量が多くなるということ。2つ目は、家族と食事をしている回数が多いと、家族機能が改善するということでした。
研究結果からわかること
家族との食事は、食事バランスを良いものにしてくれる
一緒に食事をする相手がいれば、机に並ぶ皿数は自然と増えます。そしてみんなで楽しく食べることで、知らず知らずのうちに食べる品数、食材の種類も増えます。1人で食べるときは、自分の好きなものだけ食べてしまいがちです。おやつで食事を終わらせてしまうこともあるかもしれません。 料理を作る側も、1人よりたくさん食べる人がいれば、いろいろな料理を作る気力もパワーも出てくるものですよね。大勢で食べた方が、自然と食事の栄養バランスを良いものにしてくれることがはっきりとわかる結果です。 【ダイエット中に取り入れたい】管理栄養士が解説!お腹も心も満たす「献立」の立て方
家族との食事は心にも大きく影響する
食事の時間は、家族が集まり向きあって食卓を囲む時間になります。毎日生活をしていて、こういう時間は他には意外とありません。また、時間があっても面と向かって話せなかったことが、食事を共にすると、できるという場合もあります。 コミュニケーション以外にも、家族とのつながり、表現力、問題解決などが改善していることから、食事は精神的な面と切り離せないものだとわかります。家族で一緒に食事をすることは、家族の機能を果たすための大事な要因の1つと言えるでしょう。 【炊き込みご飯や卵焼きにも】時短&失敗なし!めんつゆを使ったレシピ5選
家族との食事時間の大切さを改めて感じてほしい
心掛け次第で家族の食事時間はもっと増やせる
このようにはっきり研究結果が出たことで、食べ物からの栄養的なことはもちろん、家族の機能を果たすための大切な役割があることがわかりました。 お父さんが仕事で遅かったり、子供の習い事があったり、朝は起きる時間がバラバラで朝食時間が違ったり……なかなか家族みんなで食事をすることは難しいかもしれません。 しかし、なるべく家族との食事時間を大切にしようと心掛けてみてください。みんなが意識していけば、大切な家族と一緒に過ごす時間をきっともっと増やせるはずです! 出典:家族の食事の価値を確認(国立健康・栄養研究所) (https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69890&-lay=lay&-Find.html)
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著者
原 美香(管理栄養士)
食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中!生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!