【カレーだけじゃない!】世界三大銘茶の産地「インド」の紅茶の楽しみ方

【カレーだけじゃない!】世界三大銘茶の産地「インド」の紅茶の楽しみ方

インドの食と聞くとまずは「カレー」を思い浮かべる方も多いのでは?しかし、インドの食文化にはスパイスを使った「カレー」以外に、紅茶の文化も根付いているのです。今回は、世界有数の紅茶産出国であるインドの紅茶文化と紅茶を使ったレシピを紹介します。

インドと紅茶の出会い

19世紀前半からインドで紅茶の栽培が始まり、今では生産量・消費量ともに世界第一位を誇っています。インドでは、私たちには馴染みのあるポットティよりチャイのほうが日常的に愛飲されています。チャイで使われる茶葉は、ポットティで使う茶葉より極端に短く、一般で流通しにくいものが使用されていることが多いようです。

チャイは、茶葉をミルクや砂糖と一緒に、しょうが、カルダモン、ティー・マサーラーなどのスパイスと一緒に煮込んで作られ、日常の飲み物として親しまれています。

インド全土に広がる茶畑

世界三大銘茶「ダージリン」

インド北東部、ヒマラヤ山麓の標高500~2000mに位置する高地でとれる「ダージリン」は、世界三大銘茶の1つです。「ダージリン」は、その地域内にある87の茶園だけが厳密に登録され、ダージリンの名称を使用することが認められています。

ダージリンの生産量は少なく、インド全体のわずか1%強しかとることができず、極めて希少な茶葉といえます。ダージリンは、高い標高の斜面で、昼間は十分な太陽の光を浴び、夜は冷え込みに耐えることによって独特の香りを生み出します。

3月中旬~4月にとれる「ファーストフラッシュ」は、茶葉の発酵が浅く、緑茶のように青々とし、黄味がかった淡い色が特徴です。爽やかな甘い香りとフレッシュな味わいを楽しむことができます。

5月~7月上旬にとれる「セカンドフラッシュ」は、1年のうちで最も品質がよく、芳香な香りと甘さをもつコクと渋みを併せもち、淡いオレンジ色が特徴です。その香りは「紅茶のシャンパン」とも呼ばれています。ストレートで飲んだり、ミルクと一緒に飲んでも美味しいですが、少量のブランデーを落として飲むと味わい深くなります。

ミルクとの相性がよい「アッサム」

インド北東部、ブラマプトラ河流域に広がる世界最大の紅茶産地であるアッサム地方でとれる「アッサム」は、濃い赤茶色で濃厚な味と香りが特徴です。しっかりとしたコクがあるため、ミルクとの相性がよく、ミルクティーにぴったりです。

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さっぱりとした風味が美味しい「ニルギリ」

南インドの高原でとれる「ニルギリ」は、明るいオレンジ色をした、やわらかくすっきりした味わいが特徴です。紅茶に含まれるポリフェノールとカフェインは冷めると、白く濁って見えてしまうことがあります。渋みが少ない「ニルギリ」は、この現象が起こりにくいため、アイスティーに向いているとされています。

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紅茶を使ったレシピ3選

ポットティやチャイとして飲んでも美味しい紅茶ですが、ひと手間加えることで美味しいスイーツや料理になります。

チャイプリン

インドでも馴染みの深い「チャイ」を使った1品です。

▶「チャイプリン」のレシピはこちら

紅茶風味のリンゴのパウンドケーキ

リンゴに紅茶の風味をつけ、ふっくら食べ応えのあるスイーツです。

▶「紅茶風味のリンゴのパウンドケーキ」のレシピはこちら

紅茶豚のサラダ仕立て

紅茶に含まれる「タンニン」の働きで肉の臭みを消し、紅茶の香りで風味がアップした1品です。

▶「紅茶豚のサラダ仕立て」のレシピはこちら

まとめ

おうち時間が増えた今だからこそ、ほっと一息ティータイムを楽しんだり、ひと手間加えた料理を楽しんでみませんか?

【参考文献】
・日本紅茶協会/紅茶を知る(https://www.tea-a.gr.jp/knowledge/tea_history/)閲覧日:2002年11月29日
・日本紅茶協会/紅茶見聞録(https://www.tea-a.gr.jp/memoirs/)閲覧日:2002年11月29日
・大東文化大学国際関係学部現代アジア研究所広報出版部会/大東文化大学国際関係学部現代アジア研究所編『ASIA 21 基礎教材編』 第5号 pp.126-128./篠田 隆 1995「飲料:インド」

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