【7月16日はからしの日】からしの栄養とイイトコロを活かしたレシピ3選

【7月16日はからしの日】からしの栄養とイイトコロを活かしたレシピ3選

7月16日は「からしの日」です。日本の郷土料理、からしれんこんでもおなじみのからし。からしは古くから料理に使われ、様々な郷土料理に使われている香辛料です。今回は、からしの栄養や料理などを紹介します!

2021年07月16日

香辛料「からし」について

からしの日の由来

日本からし協同組合が、前身である全国芥子粉工業協同組合が設立された7月16日を「からしの日」と制定しました。代表的な香辛料である「からし」の認知度をさらに高め、その豊かな活用方法を広めるのが目的です。

からしについて

からしはアブラナ科で、種子や葉を利用する香辛料です。原産地は地中海沿岸やインド、中国、ヨーロッパ、中近東などです。 日本では、平安初期の書物「延喜式」の中に、租税作物の1つとして名が出ており、食料の1つとして記録されているそうです。

「からし」の栄養と成分

からしとマスタードの栄養をチェック!

からしとマスタードの10gあたりの栄養価です。特に、マグネシウム、ビタミンB群を多く含んでいます。 ・マグネシウム:骨の成長や強化、維持に関わっているミネラルです。 ・ビタミンB1:糖質をエネルギーに変えるときに必要な水溶性ビタミンです。 ・ナイアシン:エネルギー産生、糖質、脂質、たんぱく質の代謝にもかかわっている、ビタミンB群の1種です。DNAの修復や合成、アルコール代謝などにも関わっています。

からしを上手に活用

からしに含まれるアリルイソチオシアネートという成分は抗菌作用があり、食中毒などの予防にもなるのです。暑い季節に活用できますよ。

辛み

からしの辛みは、水やぬるま湯で練ることで、辛味のもととなるシニグリンが水と酵素によって分解されることで生まれます。そのため、からしは種子や粉末の状態では辛味がほとんど感じられません。

「からし」を使った郷土料理

郷土料理と歴史

からしは古くから料理に使われて、親しまれていました。からしを使った郷土料理のうち3つ紹介します。

熊本県「からしれんこん」

からしれんこんは、細川藩と縁のある料理として知られています。泥中で育ったものという理由で箸と受けつけなかった細川藩主忠利公に、からしれんこんを食べさせたところ、気に入って常食されるようになったそうです。

福井県「麩のからし和え」

麩のからし和えは、浄土真宗各派の行事で振る舞う精進料理の1つです。調味料に福井県のからし種で作った地からしを使うことで、香ばしい独特な香りとなるそうです。

高知県「ひめいちとみかんのからし煮」

ひめいちとは、鯛のかわりによく使われる白身の小魚です。保存食としてからし煮がよく食べられおり、「からし煮がないと暮れがこない」と、年の暮れに大量に作られたり、弁当のおかずの定番でもあったそうです。最近は生のひめいちを手に入れることが難しくなったこともあり、家庭で作る機会が減っているそうです。

管理栄養士考案レシピ3選

3種のからしのレシピ

和からし、マスタードを使った管理栄養士考案のレシピを紹介します。管理栄養士のレシピには、栄養やカロリーコントロールなど、健康維持のための工夫が詰まっているので、参考にしてみてくださいね。

小松菜とえのきの辛し和え

からしを使った和食の定番といえば、からし和えです。スーパーで手軽に手に入る食材を使っているので簡単にできますよ。 ▶「小松菜とえのきの辛し和え」のレシピはこちら!

牛ヒレ肉の黒糖マスタードソース

黒糖と練りマスタードで作るソースを使ったステーキです。いつもより手を込んだ料理がしたいときなどにいかがでしょうか。 ▶「牛ヒレ肉の黒糖マスタードソース」のレシピはこちら!

お弁当にもぴったりBLTサンドイッチ

粒マスタードを使ったBLTサンドです。からしには抗菌作用があるので、お弁当にはマスタードやからし入りのマヨネーズ使うこともおすすめですよ。 ▶「お弁当にもぴったりBLTサンドイッチ」のレシピはこちら!

香辛料「からし」を上手に使おう

からしを使ってみよう

からしをしょうゆや味噌に少し加えるだけでも、いつもと違った味になります。抗菌作用もあるので、これからの暑い季節にもおすすめですよ。 古くから利用されている香辛料を上手に活用してみるのはいかがでしょうか。 ・S&B/ハーブ&スパイス辞典/マスタード/からし/Mustard (https://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/jiten/search/detail/00043.html) 閲覧日:2021年5月20日 ・農林水産省/うちの郷土料理/熊本県 からし蓮根(からしれんこん) (https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/karashi_renkon_kumamoto.html) 閲覧日:2021年5月20日 ・農林水産省/うちの郷土料理/福井県 麩の辛し和え(ふのからしあえ) (https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/funo_karashi_ae_fukui.html) 閲覧日:2021年5月20日 ・農林水産省/うちの郷土料理/高知県 ひめいちとみかんの辛子煮(ひめいちとみかんのからしに) (https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/himeichitomikannokarashini_kochi.html) 閲覧日:2021年5月20日 ・日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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著者

森本 芙好(管理栄養士)

管理栄養士。体調不調をきっかけに栄養学を学ぶ。 ダイエットの失敗を乗り越えた経緯から『なりたい自分』を目指す方の役に立ちたいと思い、現在は特定保健指導、コラム執筆に携わる。 自身の食事テーマは、美容に良く、おいしい食事を楽しく食べること。 ひとりひとりの価値観を大切に、自らを大切にするための身体にやさしい食事を提案することを目指しています。


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